2012/04/07(土)世紀末―デジカメ黎明期
一眼レフはほとんどありません。俗に言うコンデジばかりです。それでもレンズ一体型の一眼レフが、オリンパスから2機種出ていました。
レンズ交換式は、ミノルタ Dimage RD3000 の1機種だけです。マウントは Vectis 用レンズと同じで、ツイン CCD という変り種でした。価格は 36 万円です。
コンデジも高いですね。FinePix 2700 が 94,800 円、PowerShot A50 が 79,800 円、安い機種でも6万円台です。実売価格で4万円台半ばからですか・・・
200 万画素前後でも当時としては最新機種なのですが、普及するにはまだ高価です。画質的には、サービス判がやっとプリントできるレベルでした。
雑誌に載っているサンプル写真をみても、1ページ全面や見開きはありません。ブロードウェイを撮影した縦長の超ワイド写真は、ニコン COOLPIX 250 にワイドコンバージョンをつけて、5枚合成したものでした。
当時のデジカメは、大きなプリントにするのではなく、パソコンの画面で見たり、WEB で使う画像を撮るのが主な目的でした。いざとなればプリントにもできるレベルに、やっと到達したころです。
ホームプリンターもようやく登場した段階です。A4 サイズのカラープリンター EPSON PT-100 の広告が見開きで載っています。価格は 69,800 円。
21 世紀に入ってから、デジタルカメラは一気に普及します。画素数が上がっただけでなく、パソコンの性能が写真画像を扱えるレベルになり、ホームプリンターが手ごろな価格で手に入るようになったのも追い風でした。