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2009年11月02日の記事

2009/11/02(月)息の長い中判カメラ

 中判カメラには息の長いカメラがあります。国産カメラの代表格は、マミヤRB67とペンタックス6x7です。RB67は1970年、PENTAX 6x7は1969年の発売でした。マイナーチェンジはあったものの、原型が変わってないのは、どちらも一緒です。

 ペンタックスのほうは、1998年発売のPENTAX 67Ⅱから、絞り優先オートになりました。TTLオートストロボ対応など、それまでのマニュアル機とはスペックが異なります。
 スローペースで進化を続けた6x7シリーズは、645シリーズと共に今年9月で生産終了となりました。実に40年のロングランです。

 最初に使ったPENTAX 6x7は、中古の出物です。息の長いカメラだけに、生産された時期によって中古相場が変わります。手に入れたのは初期のモデルで、外観がスレていたこともあって破格の値段でした。
 撮影会で隣の人から、「オレの6x7も古いけど、アンタのは年季モノだね」と言われたことがあります。コイン状の金具を使わないと空シャッターが切れない初期モデルでした。

 なぜそんな古いカメラを買ったかというと、それには深い事情がありました。
 当時の旭光学がデモ機を処分するというので、6x7関係をひと揃え買うことにしたのですが、荷物を開けてみると肝心のボディーがありません。文句を言ったら、どうしても要る事情ができてそちらに回してしまったんだそうです。
 交換レンズやベローズユニットまで来ているのに、ボディーがなくては写せません。そこで急遽、格安のボディーを探すことにしたわけです。

 望遠レンズは200mmまでしかないのに、外爪のテレコンが入っていたり、肝心のボディーがなかったりで散々でしたが、全体としてはまずまずの買い物でした。
 なかでもベローズは拾い物です。こういう機会でもないと、まず買うことはないシロモノでしょう。あとで大幅値上げになったたときは、思わずニンマリでした。

 ボディーはその後、ミラーアップ付に買い換えました。当時としては新型です。レンズも新旧入れ替えながら、ひと揃え持ったままです。いまさら売っても二束三文でしょうけどね。
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