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2009年11月16日の記事

2009/11/16(月)カメラコレクションの売却

 世の中には、プロでもないのに高いカメラをいっぱい持っている人がいます。いわゆるコレクターです。写真を撮るのが趣味というよりは、カメラを触って楽しんでいるタイプですね。
 こういう人がお亡くなりになると、集めたカメラは即座に不要品となります。遺族にとって、置き場に困るほどの写真機材は、邪魔モノ以外の何物でもありません。

 一方、中古カメラを扱う業者にとっては、商売のチャンスです。得意客にしていたカメラ屋の店主は、お通夜の晩から張り付くことになります。
 ある程度相場を知っている本人は、すでに亡くなっているから、機材リストでも遺してない限り、遺族には正確な価値がわかりません。そこそこの金額になるなら処分して欲しい・・ということになります。

 銀塩時代のカメラ機材は、相場が暴落して、ひとつのコレクションで売却価格が1千万円以上というのは珍しくなりましたが、以前は結構あったようです。
 それでも一生かけて集めたコレクションです。安く査定しても半端な金額でないケースだと、一業者がすべて握り込むには荷が重過ぎます。
 こういう場合は、同業者に声をかけて、コレクションを分割するそうです。その「頭」になることで、手数料を稼ぐことができるからです。いかに早くすべてを換金し、依頼者に代金を渡すかが最優先です。

 どこへ売却を持ちかけていいかわからないときは、中途半端にあちこち声をかけたりせずに、大手の専門業者に任せたほうが無難です。
 東京・高輪あたりの大手中古店は、まとまったコレクションなら出張買取もしてくれます。事前に一覧リストをFAXしておけば、先に見積書を送ってくれます。

 相手はプロです。送られてきたリストの書き方を見れば、相場に通じた人かどうかすぐに見抜きます。当然、見積金額にも差が出ます。
 故人が懇意にしていたカメラ仲間がいたら、いくらかお礼を渡して手伝ってもらうのが得策かもしれません。お金じゃなくて現物でお礼という手もあるし・・・
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