2009/04/07(火)規模が小さいPIE

 ドイツのフォトキナと日本のPIEでは、入場者数で4倍の開きがあります。入場者数だけでなく、会場の規模がぜんぜん違います。
 フォトキナは2年に一度、ドイツのケルンで開催されます。いつも同じ会場です。東京ビッグサイトの全フロアを足したよりも広いかもしれません。1日ですべての会場を見て回るのは無理でしょうね。

 日本のPIEは、国内メーカーがほとんどですが、フォトキナは全世界からいろんな企業が参加してきます。
 額縁やフォトフレーム関係の企業も半端な数ではありません。日本と欧州の写真文化の違いがよくわかります。細かく見ていると、ここだけで1日かけてもすべてを見ることができないくらいです。

 日本から視察に訪れる業界関係者は、半分は観光を兼ねての参加だから、こうしたブースを細かくチェックすることはないでしょうね。一地域の家内手工芸的な会社と、取引する気もないだろうし・・・

 フォトキナに中小零細の企業が参加できるのは、ブース代や設営費が安いからだと言います。出張旅費を加えても、日本のショーに参加するよりも安上がりだと言います。日本の展示会経費が高すぎる…と言ったほうが正解かもしれません。

 日本は、世界第2の経済大国といっても、人口はたかだか1億そこそこの島国です。物価は高いは、ブース代は高いはでは、海外から参加を希望する企業が少ないのもうなずけます。PIEを商談のイベントにしようというのは、無理があるように思います。

 中国で開催されるChina C&Eは、ひょっとすると日本のPIEよりも大事な展示会になる可能性があります。まだ日本企業は、本腰を入れていないように見えますが、欧米の経済状況を考えると、中国の国内市場は魅力のある分野です。人口が違います。
 今年のChina C&Eは、どうなるでしょうね。
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