2008/07/20(日)創業家の貫禄

 西本カメラの本店には、技術開発の部長に連れられて現像室にお邪魔しただけの関係です。とくに面識があったわけではありません。
 使用中だったので遠慮して、写真室は見せてもらいませんでしたが、創業時は「西本写真館」だったそうです。さぞかし立派な写真スタジオだと思います。

 知り合いの商社員が大阪転勤時代に西本カメラを担当していたので、たまに話を聞くことがありました。
 時代の流れで、西本カメラも卸商社からメーカー直販へと仕入ルートの見直しをしていたときの話です。

 いままで卸商社(問屋)から仕入れていたカメラをメーカー直販に期限を決めて移行していました。とうとう来月から帳合(取引窓口)が変わろうというときに、商社の担当者が本店に呼ばれました。

 仕入担当の責任者から、「○さん、今月で最後だからカメラ買おうか」と言われたそうです。
 普通なら、残った在庫の返品話になるのが当たり前の世界です。それが、最後にまとめて買ってやるというのだから、担当者は感無量だったでしょうね。その辺の大手量販店とは、基本的な考え方が違います。

 創業家の意向でノーリツ鋼機の経営陣刷新を図ったそうですが、銀塩の写真産業に固執する限りは、展望は開けません。
 富士フイルムみたいに、医療関係にでもシフトしていくつもりなんでしょうか?

 銀塩プリンターの製造を続けていくためにも、新しい分野への進出は不可欠です。その気になれば、飛行機以外なら、何でも作れると思うんですけどね。
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