2008/07/21(月)創業者の懐刀

 話が脱線して、業界裏話みたいになってきました。
 でも、ノーリツ鋼機がなくなっては、銀塩カラープリンターの命運は尽きてしまいます。ここは何とか踏ん張って欲しいですね。

 創業者の西本貫一氏(通称=西貫さん)は、立志伝中の人物です。モノクロ印画紙の水洗器から始めて、最後は銀塩プリンターのトップメーカーに登りつめました。
 3年ほど前に90歳でお亡くなりになりましたが、絶対的な存在でした。

 ノーリツ鋼機の社内では、脱銀塩の話が何度も持ち上がりましたが、その話を聞いて西貫さんの容態が急変してはいけないと、いつも社長の手前で話が立ち消えになったと聞いています。
 どこか、松下幸之助さんと似てますね。「松下」をなくしてパナソニックにブランドを統一するまでに、かなりの年月を要しました。偉大な創業者の「弊害」ですかね。

 西貫さんがいかに偉大でも、企業をここまで大きくするには人材が不可欠です。何人か「懐刀」がいたはずです。佐谷社長になる前まで役員をやっていた池○氏は、その筆頭でしょうね。

 自動現像機のメーカーがまだ日本になかった時代に、アメリカに渡り研究してきたそうです。西貫さんに「頼む!行ってくれ」と言われたからとか・・・
 言葉はわからないし苦労した・・という話を本人から聞いたことがあります。

 苦労して世に送り出した自動現像機は、トラブルが起きると写真屋さんではどうにもなりません。夜駆けつけて修理してから、徹夜で現像・プリントを仕上げておいたら、写真屋のオヤジさんが朝飯をご馳走してくれた・・なんて話も聞きました。

 こういう人材を抱えておくゆとりがなくなったあたりから、業績の低迷が始まります。ノーリツ鋼機がんばれ!
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