2008/07/23(水)警察御用達のカメラ

 フィルム全盛時代の警察御用達カメラは、ペンタックスが強かったですね。スクリューマウントの時代からよく使われてました。

 古いSPやSVは、一般からの修理を打ち切っていましたが、警察の備品だけは、無理無理直していたようです。修理室には、代替分譲などで入手したカメラが、部品取り用に置いてあったとか・・・
 税金で買ったカメラだから、大事に使ってもらわないとね。

 速度取締りのオービスにはPENTAX LXが使われていた時代があったようです。ローマ数字でLは50、Xは10だから、LXは60周年記念に発売されたカメラです。
 36枚撮1本撮りきると、あとは無罪放免です。37台目の違反車は悪運が強いですね。(1枚くらい余分に撮れたりして・・)

 カメラメーカーには、自社が得意とする分野があります。
 ニコンが報道関係に強いのは、Nikon Fの時代から続いています。キヤノンはF1あたりから何とか食い込もうとやっきになってました。EOSになってから、そこそこのシェアを取ったようです。

 単焦点レンズの時代に、報道関係者がよく使っていたのは、Nikkor 50mm F2の標準レンズでした。レンズを外してひっくり返すと、周辺までシャープに近接撮影ができたので重宝したようです。もちろん、光が洩れないように手であてがって使っていました。
 一般の写真愛好家は、50mm F1.4の明るいレンズがステータスでした。素人のほうが高いレンズを使っていたわけです。

 テレビ局では、ブラウン管の走査線が縞状に写らないよう、レンズシャッター式のカメラを使っていました。あまり人気のなかったコーワの一眼レフが活躍してました。あのコルゲンコーワのKOWAです。
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