メッセージ

2009年07月02日の記事

2009/07/02(木)ドライになったメーカー修理

 銀塩カメラ全盛時代には、政令指定都市ならどこにでもあったメーカー修理室は、一部を除いて姿を消しました。修理室どころか、営業所すらありません。

 カメラが壊れたときに、どこへ頼んだらいいのかよくわからない時代になりました。カメラ屋は減ったし、修理を受け付けていない店もあります。
 インターネットで修理部門を探して、直接送るのが確実なのかもしれません。

 中古カメラを専門に扱っている店では、街の修理屋さんを抱えている場合があります。最近のメーカー修理は、杓子定規で値段が高いから、値打に修理してくれるルートがないと商売になりません。
 メーカーの修理代のほうが、中古の販売価格よりも高かった・・なんて話をよく耳にします。メーカー修理に出すくらいなら、程度のいい中古を探したほうが安く済むケースもありそうです。

 とはいっても、愛着のあるカメラだと買い換えるのは抵抗があります。結納返しにもらった Nikon F2 なんかは、別のボディーに・・というわけにはいかないでしょうね。実用することは多分もうないから、壊れたら飾っておくだけになりそうです。

 義父の形見の Canon P は、ずいぶん前からメーカー修理はできません。キヤノンから委託を受けていた地元の修理屋に頼んで、レンズの曇りを取ってもらいました。この人は、もう引退して修理の仕事はしていないはずです。

 デジタルカメラの時代になって、アナログカメラの修理は高くて不便になりました。デジカメの修理は、保証期間中のものが大半で、メーカーの下請けをしていても少ない金額しか補填されないそうです。修理代を払うくらいなら買い換える傾向が強いと言います。
 街の修理屋にとっては、厳しい時代が続きそうです。
OK キャンセル 確認 その他