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2009年07月06日の記事

2009/07/06(月)PENTAXの新製品

 先月発売されたPENTAXのデジタル一眼レフ K-7 は、なかなかの意欲作です。HOYAに吸収合併されて、いずれは消滅するかと心配していましたが、カタログのスペックを見る限りでは、「買い」の1台です。

 グリップをはじめホールディングを重視した設計・・というのが興味をそそります。ボディー外装がマグネシウム合金というのも、カメラ好きにはたまりません。
 昔の一眼レフは、ダイカストボディーに金属外装が当たり前でしたが、カメラの電子化でプラスチックボディーが普及してからは、外装が金属というのは、そこそこの高級機にしか採用されていませんでした。

 ファインダー視野率100%というのにも、心が動きます。往年のフラッグシップ機、ニコンF/F2が視野率100%だったのに対し、キヤノンF1(初代)は99%でした。たった1%のことで、キヤノンはニコンの後を取らされることになります。
 当時のニコンが、ファインダー視野率100%は簡単にできることではないと、カメラ雑誌のインタビューに答えていたのを覚えています。99%は立派な数字で、100%にするのは至難のワザ・・ということでした。

 こうした写真機としての出来よりも、デジタル一眼レフには、別のスペックが求められます。画素数をはじめ、最新のデジタル技術がどれだけ使われているかが注目されます。
 撮像板のホコリ対策、手ブレ防止機能、連射速度、高感度対応、動画機能に加え、レンズ収差の補正や水平線の自動矯正機能までついています。ハイライト露光とシャドー露光を瞬時に合成するHigh Dynamic Range(HDR)機能まで搭載しているというから、トレンドな機能はひととおり備えています。

 実際に、こうした最新の機能を使うことは、あまりないように思います。それよりも、手持ちの旧レンズやストロボとの互換性が確保されていたほうが、ありがたいと思うのは、私一人でしょうか?
 手持ちのストロボがTTL自動調光できなかったり、AF機能や露出機能に制約があることのほうが、不便のように感じます。

 初期設定を解除し、「絞りリングの使用」を「許可」に設定すれば、Kマウントの旧レンズや、6x7・645のレンズをアダプターを介して使えるそうです。わざわざ「許可」してやらないと、絞りリングが使えないというのは、旧世代には戸惑いがあります。

 私の場合は動画なんか撮らないし、勝手に水平線を直してもらう必要もありません。ハイスペックな割に魅力的な価格設定ですが、周辺機器も含めて買い直すとなると、そこそこの出費となります。実際に買うかどうかは、いまのところ「?」ですね。
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