2009/07/31(金)PENTAXのリミテッドレンズ

 Kシリーズ時代の 30mm や 120mm 以外にも、PENTAX からは、変わった焦点距離のレンズが何本か出ています。

 FA31mm F1.8AL Limited と FA77mm F1.8AL Limited は、いまでも現行品です。削り出しのアルミを使うなど、こだわりのある作りになっています。どちらもメーカー希望価格が10万円を越える高級レンズです。

 31mm というのは、35mm と 28mm の中間で、常用するのにおもしろい焦点距離のワイドレンズです。F1.8 というのも魅力です。
 どちらかというとフィルムカメラ向きですが、APSC で 47.5mm の標準レンズとして使うのも悪くありません。PENTAXからは 135フルのデジイチは出てないから、デジタルでは標準レンズとなります。

 77mm は、「肉眼で人を見る感覚に近い中望遠レンズ」という位置づけです。近距離でのポートレート撮影に向いています。APSC では 118mm 相当の望遠レンズとなります。
 デジイチ専用で DA70mm F2.4 Limited というレンズもあります。こちらは 107mm 相当です。フィルムカメラと兼用にしないのなら、このレンズのほうがうんと安く済みます。
 FA50mm F1.4 標準レンズをデジイチにつければ、76.5mm 相当になります。77mm という焦点距離にこだわるのなら、こちらも選択肢のひとつです。

 アルミ鏡筒のレンズには、FA43mm F1.9 Limited というのもあります。メーカー希望価格は8万4000円(シルバー)で、こちらも現行品です。デジイチで使う場合は 66mm 相当となります。

 このレンズは、ライカLマウント用が限定品として売られたことがあります。メーカー希望価格は 15万円。ビューファインダーがセットで付いていましたが、それにしてもいいお値段でした。
 Lマウントのほうは Limited ではなく、赤字で Special となっています。お値段もスペシャルで、あまり売れなかったような・・・

2009/07/30(木)レア物の旧レンズ

 中古市場を見ていると、製品の価値よりも高い評価(値段)がついているものがあります。ほとんどは試作品か、当時人気がなく、生産数が少なかったカメラやレンズです。

 典型的なのは、ウル・ライカです。ファインダーも距離計も何もない唯のハコですが、名門ライカの原型になったカメラです。復刻版なら10万円前後で手に入りますが、オリジナルはライツ社に1~2台あるだけです。市場に出たヌル・ライカでも難しいと思います。多少の金額を積んだくらいでは入手不可能です。(本物が出たら、オークションは百万円単位でしょうね)

 そんな華々しい世界とは別に、B級機材のレア物があります。元の価格は安かったけど、あとから人気が出て値が上がった製品です。
 コレクターではないから、そういうマニアックな機材とは無縁のつもりですが、たまに欲しかったものが中古市場でフィーバーしていることがあります。相場は需給バランスで決まるから、生産数の少ないものは「割高」ですね。

 価格的な問題というより、モノ自体がない!という場合もあります。
 ミノルタのズームレンズで、MD 40-80mm F2.8 なんかは、このケースです。カマボコ型の変な形をしたレンズで、ズームリングではなく、本体側面のハンドルを回してズーミングするようになっていました。

 価格も11万円と、高めの設定だったから、F2.8 に惹かれた金持ちしか買いませんでした。生産数が少なく、中古市場に出てくる確率が低いレンズです。
 ネットで検索しても、引っ掛るのは PENTAX-M 40-80mm F2.8/4 がほとんどで、絵姿を拝むことさえできません。もし手に入っても、MDマウントでは、もうカメラが手元にないし・・・

 PENTAX Kマウントのレンズには、面白い焦点距離のレンズがあります。K2/KX/KM 時代の 30mm F2.8 と 120mm F2.8 は、何とも中途半端な焦点距離のレンズです。
 もちろん、28mm や 135mm のほうがよく売れました。F値違いで2種類ずつ出ていたから、好きなほうを選べたし・・・
 あまり出回らなかったので、中古市場では一時「珍重」されました。人気はなかったけど、よく写るレンズだったとか・・・

2009/07/29(水)買い逃したレンズ

 カメラやレンズを保管している吊り戸棚のなかをガサゴソ探していると、いろんな機材が出てきます。よくもまあ、これだけ買ったものだと、自分でも呆れてしまいます。

 本当は、アチコチ浮気をせずに、ニコンならニコン用だけで揃えれていれば、もっと少ない金額で、もっと充実したラインナップになっていたと思います。AI 改造し忘れたレンズなんか、きっとなかったでしょうね。(トホホ・・)
 それでも、いろんなメーカーのカメラとレンズが楽しめて、あまり後悔はしていません。唯一後悔しているのは、使い倒さずに「持っているだけ」で終わった機材があることです。

 そんな殊勝なことを言いながら、当時買い逃して後悔しているレンズが何本かあります。(まだあるのかい!)

 RFロッコール 250mm F5.6 は、実用性はともかく、一度使ってみたいレンズでした。掌サイズの反射式レンズです。APSCサイズのデジイチなら、370~380mm ですが、MDマウントでは使いようがありませんね。
 タムロンの SP350mm F5.6 [05B] も気になるレンズです。同じカタディオプトリック系の SP500mm F8 [55B] の姉妹機で、たぶん写りは 500mm のほうが良いと思いますが、F5.6 というのが魅力でした。APSC のデジイチなら、530mm F5.6 で使えます。

 ワイド系の「標準レンズ」は、個人的には 24mm です。それより広い画角のレンズを「超」広角と位置づけています。15mm クラスの単焦点レンズは、1本は持っていたかったレンズです。(ホロゴン 16mm は別格)
 タムロンの SP17mm F3.5 を一時使っていましたが、手放してしまいました。

 本命は、ディスタゴン 15mm F3.5 でした。ノン・ディストーションの CONTAX用レンズです。当時の価格 27万8000円は、さすがに躊躇せざるを得ませんでした。

 次候補は、PENTAX A 15mm F3.5 でした。わずかに樽型のディストーションがありましたが、当時 ヤシカの技術者が「このレンズは立派です」と褒め称えていました。「それでも一番はディスタゴンだ」と・・・

 PENTAX からは、DA14mm F2.8ED のほかに DA15mm F4 AL Limited が新たに発売されました。いずれも APSC 専用なので、A 15mm F3.5 とは別のスペックです。SIGMA からは、AF15mm F2.8 EX DG が出ていますが、こちらはフィッシュアイです。

 CONTAX にせよ PENTAX にせよ、お願いだから 15mm の出物は現れないで! きっと買ってしまうから・・・
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