2009/08/31(月)銀塩カメラにできないこと

 デジタル一眼レフを使う以上は、フィルムではできない、デジタルならではの特徴を生かした写真が撮りたいですね。フィルム代と現像料が要らない・・というレベルでデジイチを使うのは、わびしい気がします。

 デジタル写真の醍醐味は、やはり画像処理にあると思います。フィルムでも A/D変換すればできますが、失敗の後処理的な使い方になりがちです。「デジタル=インチキ」みたいな使い方は、デジタル写真の醍醐味とは言えません。

 業務用途の写真は、いかに効率よく短時間で、使い物になる画像を手に入れるかが命題です。画像処理に時間をとられて、作業効率が悪くなっては、コスト高につながります。
 一時は、RAWデータ一本だったスタジオ写真は、JPEG画像が主流になりつつあります。「現像」処理の手間を省くためです。子供写真館なんかでは、JPEGモードで撮影するのが普通です。

 個人でデジタル写真を楽しむ場合は、作業効率とか時間とかいう問題は、あまり重要ではありません。自分の写真を自分が気に入るように「現像」するわけだから、手間暇をかけることは苦にはならないはずです。かえって、それが楽しみのひとつでもあります。

 1枚の写真を仕上げるのに手間暇をかけるつもりなら、撮影はきちんと丁寧にやるのが原則です。フィルム代が要らないからと、機関銃のように撮りまくるのは、あとで1枚も使えるコマがない!という結果になりがちです。
 シャッターを押す前に、解決すべき点はすべて解決しておくのが、よい写真を撮るための基本です。ここ一番の写真は、RAWモードで撮って、あとからじっくり時間をかけて「現像」したいですね。

 スナップ写真やメモ写真は、JPEGモードで十分です。フィルムと違って、現像に出さなくてもすぐに画像が得られるのが、デジタルの特長です。これを活かさない手はないですね。
 あまりメモリをケチらずに、最大画素数の最高画質で撮っておいて、あとから必要に応じてリサイズするのが、間違いのないやり方です。

 その場で画像を転送したいのなら、ケータイのカメラ機能を使うのが簡単で便利です。デジイチで、何でも間に合わせようというのは、欲張りすぎです。サブ機をうまく使うのも、デジタル写真を楽しむ秘訣です。

2009/08/30(日)PCレスの画像処理

 デジイチのA/D変換がどうの・・という話あたりから、パソコンのスペックをどうするか?という話題に「脱線」してしまいました。 
 昔とった杵柄で、「自作」のムシがうずきはじめたようです。

 最近のデジイチには、パソコンを使わなくてもカメラ側で RAWデータが「現像」できる機種があります。実機を使って実際にやってみたこはないから、どの程度のことまでできるのかはわかりませんが、パソコンと同等・・というわけにはいかないと思います。

 カメラ内部で、A/D変換されたデータから JPEG画像に「現像」するのは、どの機種でもやっていることです。それに毛が生えた程度の現像処理なら、どのカメラでもできるはずです。そういう機能をつけるか、つけないかの判断だけでしょうね。
 カメラ側にはつけない・・という判断には、それなりの理由があると思います。わざわざ RAW で撮らなくても、JPEGモードで撮れば似たり寄ったり・・という考え方です。最近の画像処理エンジンは優秀です。

 PCレスで画像処理のできるカメラが今後増えるかどうかは、カメラのランクによると思われます。プロユースに近いカメラには、採用されないでしょう。カメラ側でできる機能には限界があります。
 ミドルレンジのデジイチには、スペックのひとつとして魅力のある機能です。ユーザーのすべてが、パソコンによる画像処理をマスターしているわけではないからです。
 それなりのパソコン環境を持たないユーザーにとって、カメラ側で画像処理ができる機能は、購入ポイントのひとつです。

 もうひとつ、出張先で撮影した画像データをすぐに使う場合、パソコンを持っていかなくても、画像の調整やサイズ変更などができるのは助かります。
 多重露光の画像をその場でリアルタイムに調整できるのもありがたいですね。

2009/08/29(土)Mac Proは業務用

 画像処理専用にするなら、別の選択肢もあります。Apple社の Mac Pro です。使用中のDOS/Vマシンのスペックが、現行品に大きく水を開けられてしまったので、Mac OS に乗り換えてもカルチャーショックの度合は同じレベルでしょう。

 個人的に馴染みがないのと、価格的な問題があって、あまり真剣に検討したことはありませんでした。印刷がらみの仕事をするなら、本命候補ですが・・・
 「酸化セリウム」の先生は Power Mac を使っています。コマーシャルフォトをやっていたから、印刷屋とPC環境を合わせたほうが、仕事がやりやすかったからだと思います。
 実際には、デジタル写真はほとんどやりませんでした。いまでは、ネットオークションに没頭していて、ネットブック代わりです。(もったいない)

 Mac Pro は、モトローラ系のRISCチップではなく、IntelのCPUです。Xeonを2基使って組むつもりはないし、印刷がらみの仕事をするわけではないから、やはりパスですね。
 Photshop CE4 のマック版が 64bit対応になるのは、Intel CPU 搭載機だけのようです。マシンのパワーがあるから、32bit版でも十分速いでしょうが・・・

 Windows 7 の発売は秋ごろになりそうです。64bit対応のドライバーが出るまでは、パーツに手を出すわけにはいかないし・・・
 デジタル写真は、カメラを買ったらそれで終わり・・とならないところが難題です。手持ちの撮影機材のほかに、パソコン環境まで考えなければなりません。
 ここしばらく手を抜いて、ほったらかしにしていたので、見直すにはいい機会かもしれませんが・・・

 そんなこんなで時間が経つうちに、新製品のデジイチや新しいOSが現われて、また迷いがでるかもしれません。Google からOS事業へ参入の発表がありました。
 Google Chrome は、ネットブック向けの軽いOSらしいから、画像処理をするマシンに使うことはないでしょう。畑違いの事業がうまくいくかどうかもわかりません。とりあえず、OSは Windows 7 待ちですね。
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