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2009年07月30日の記事

2009/07/30(木)レア物の旧レンズ

 中古市場を見ていると、製品の価値よりも高い評価(値段)がついているものがあります。ほとんどは試作品か、当時人気がなく、生産数が少なかったカメラやレンズです。

 典型的なのは、ウル・ライカです。ファインダーも距離計も何もない唯のハコですが、名門ライカの原型になったカメラです。復刻版なら10万円前後で手に入りますが、オリジナルはライツ社に1~2台あるだけです。市場に出たヌル・ライカでも難しいと思います。多少の金額を積んだくらいでは入手不可能です。(本物が出たら、オークションは百万円単位でしょうね)

 そんな華々しい世界とは別に、B級機材のレア物があります。元の価格は安かったけど、あとから人気が出て値が上がった製品です。
 コレクターではないから、そういうマニアックな機材とは無縁のつもりですが、たまに欲しかったものが中古市場でフィーバーしていることがあります。相場は需給バランスで決まるから、生産数の少ないものは「割高」ですね。

 価格的な問題というより、モノ自体がない!という場合もあります。
 ミノルタのズームレンズで、MD 40-80mm F2.8 なんかは、このケースです。カマボコ型の変な形をしたレンズで、ズームリングではなく、本体側面のハンドルを回してズーミングするようになっていました。

 価格も11万円と、高めの設定だったから、F2.8 に惹かれた金持ちしか買いませんでした。生産数が少なく、中古市場に出てくる確率が低いレンズです。
 ネットで検索しても、引っ掛るのは PENTAX-M 40-80mm F2.8/4 がほとんどで、絵姿を拝むことさえできません。もし手に入っても、MDマウントでは、もうカメラが手元にないし・・・

 PENTAX Kマウントのレンズには、面白い焦点距離のレンズがあります。K2/KX/KM 時代の 30mm F2.8 と 120mm F2.8 は、何とも中途半端な焦点距離のレンズです。
 もちろん、28mm や 135mm のほうがよく売れました。F値違いで2種類ずつ出ていたから、好きなほうを選べたし・・・
 あまり出回らなかったので、中古市場では一時「珍重」されました。人気はなかったけど、よく写るレンズだったとか・・・
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