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2009年07月21日の記事

2009/07/21(火)マウント交換式のレンズ

 一眼レフがオートフォーカスになる前には、マウント部分を交換することで、各社一眼レフに装着できるレンズがありました。レンズメーカーのタムロン・アダプトールⅡシリーズです。

 マウントさえ揃えておけば、ニコンでもキヤノンでもボディーを選びません。カメラの選択肢が広がって、便利なシステムでした。
 その後カメラのAF化で、レンズは専用化します。レンズ内にも ROM が内蔵され、ボディーとの間で情報のやりとりをするようになったからです。交換レンズの利権は、一挙にカメラメーカーの手に握られました。

 カメラメーカーから買った ROM でないと、新製品のボディーが出たときに作動不良を起こすことがあります。コスト削減で、他から ROM を仕入れていたレンズメーカーのなかには、しょっちゅうリコールを繰り返すところもありました。
 タムロンは、「純正 ROM」を使っていたせいか、そういうトラブルはなかったように思います。

 デジタル一眼レフの時代になって、マニュアルフォーカスのアダプトールⅡシリーズは姿を消しました。マウントも現在では製造中止です。
 ニコンかペンタックスのマウントを持っていれば、デジタル一眼レフに装着できます。EOS とα 用マウントは制約が多かったため、一時作られただけですぐに製造を打ち切られてしまいました。もし持っていれば稀少品です。

 フォーサーズ用の変換マウントは、何種類か出ているから、合うメーカーのものがあれば、つけることは可能です。オリンパスOM用なんかはこれで使えます。プラクチカ(M42ネジ式)やライカRマウントも同様です。
 ただし、マニュアル露出か絞り優先モードが選べない機種では、撮影することはできません。

 フォーサーズのデジカメで使うときには、焦点距離は2倍相当となります。望遠系のレンズなら使い道はありそうです。SP500mm F8 のレフレックスレンズなら 1000mm 相当で使えます。2倍のテレコンがあれば 2000mm 相当です。すごいですね。
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