2009/07/19(日)Mホロゴンに改造

 コンタックスGシリーズ用のホロゴン 16mm F8 が、デジタルカメラに使えたら・・と考える人は、結構いそうです。「酸化セリウム」の先生も、チラッとそんなことを言ってました。
 ライカMマウントへの改造です。

 ライカMマウントのレンズが使えるデジタルカメラは、何機種かあります。ただし、Mホロゴンが使える機種は限られます。
 まさかライカM8を検討していることはないだろう・・と思っていましたが、鶴さんと会ったときに「M8はどう?」と聞いていたから、その気があったようです。

 本物のMホロゴンは 15mm です。カールツァイスがライカ用に出したレンズで、生産数が少ないから入手は困難です。巷でMホロゴンと言っているのは、コンタックスGシリーズ用のホロゴン 16mm をMマウントに改造したものがほとんどです。焦点距離を見れば判別できます。
 中古カメラ専門店で改造を請け負っているところがあります。ライカのMシリーズを持っているなら、改造する価値はありそうです。

 ライカM8(8.2)は、ボディーだけで80万円ほどします。ホロゴンを使うためだけに購入するのは、もったいない気がします。(気がするのじゃなく、本当にもったいない!)
 ライカのMレンズを何本も持っている人が買うカメラですね。

 エプソンからライカMマウントのデジカメが出ています。R-D1 シリーズです。こちらは 30万円前後で手に入ります。ホロゴンが使えるデジカメは、多分この2機種(シリーズ)しかないと思います。
 パナソニックの LUMIX GH1 は、マウントアダプターをつければMマウントのレンズが使えることになっていますが、制約があってホロゴンは使えません。

 いずれの機種も135フルサイズではないから、ホロゴンの中心画像で撮影することになります。周辺光量は さほど低下しないように思えますが、実際にはかなりの周辺減光があり、色ズレもあるようです。
 フィルムと 撮像板(CCD)とでは特性が違うので、写りには過大な期待をしないほうがよいかもしれません。

 世の中からフィルムがなくなったわけでなし、コンタックスGにせよライカMにせよ、ホロゴンの写りを楽しむならフィルムカメラが一番だと思いますがねぇ。

2009/07/18(土)オリンパス・ペンの復活?

 オリンパスから、マイクロフォーサーズの新製品が発売されました。その名もオリンパス・ペン E-P1 です。往年の名機 OLYMPUS PEN-F を彷彿させるデザインのボディーです。

 PEN-F を彷彿・・といっても、一眼レフではありません。撮像板のフォーマットも135ハーフサイズでなくて、110(ポケットカメラ)に近いサイズです。
 レンズ交換式というのは魅力的ですが、デジタル一眼レフの購入を考えるときに、果して対抗馬になるかどうかは疑問です。

 使用レンズは、専用の M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 と M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8 のほかに、マウントアダプターを介してOM用ズイコーレンズとフォーサーズ用レンズが使えます。
 OM用レンズを手元に残している人は、少ないでしょうね。一眼レフのAF化で遅れをとったのが痛手でした。他社に乗り換えたユーザーは多いと思います。

 せっかく新規格で小型化したのだから、アダプターをつけてズイコーを使うというのは邪道でしょうね。小型軽量で鳴らしたズイコーでも、ペン E-P1 には大きすぎます。
 これは専用の3倍ズーム(14-42mm)でもいえそうです。同社がパンケーキレンズと呼んでいる 17mm F2.8 が、デザイン的には一番しっくりきます。17mm だと135換算で 34mm だから、標準的な広角レンズです。

 17mm 専用の外付け光学ビューファインダーも用意されていますが、135換算で 34mm では どうもピン!ときません。ストロボが内蔵されていないので、アクセサリーシューを奪い合うことになりそうです。
 ビューファインダーをつけるなら、ストロボが使えない超広角レンズでしょうね。

 カメラのサイズとデザインからして、ワイド側重視の交換レンズを期待したいところです。ペンFがハーフ判のフォーマットサイズに泣いたように、ペン E-P1 もマイクロフォーサーズに泣くことになる予感がしないではありませんが・・・

2009/07/17(金)ニコンvs.キヤノンの構図

 デジタル一眼レフを購入するとき検討対象となるのは、2大メーカーのニコンとキヤノンです。プロ・アマを問わず、ほとんどのひとがそうだと思います。
 手持ちの機材の都合でどちらか片方を本命にしている人でも、必ずもう一方の対抗機種と比べてみるのが人情です。

 私の場合は、手持ちの機材の都合・・ということはありません。ニコンはF/F2時代のシステムで、レンズはAIですらないものがあります。キヤノンにいたっては、ライカマウントの Canon P しかありません。もともと縁がなかったんですね。

 どちらもフラッグシップのハイエンド機を持つメーカーです。購入するならそこそこのスペックを備えた機種を検討したいですね。ニコンのローエンド機やキヤノンの Kiss では物足りません。

 とはいっても、ニコンの D3X やキヤノンの EOS-1 Ds MarkⅢでは、ボディーを買うだけでもかなりの出費です。撮影でお金をもらうわけではないし・・・
 狙うとしたら、ニコンなら D700 、キヤノンなら EOS 5D MarkⅡあたりでしょうか。このクラスなら、2大メーカーを選んだ意味があります。ボディーだけなら何とか手が出そうです。

 問題は、レンズを含めた周辺パーツです。レンズは一から揃えなければならないし、大光量の専用ストロボも必要です。縁の薄かったニコン・キヤノンは、やはりハードルが高いですね。
 その下を買うのなら、ほかのメーカーの機種のほうがいいような・・・
 これは私の昔からの持論ですが、そのメーカーを代表する機種が、コストパフォーマンスに最も優れていると思います。(金額の高い低いは別にして・・)

 手元にはαマウントのレンズがひと通り揃っているし、PENTAXは 6x7/645 まで含めると、使えそうなレンズがゴロゴロあります。
 フィルム時代と比べて、製品寿命の短いデジタル一眼レフのボディーに、あまりお金をかけるのは考えものです。出費を抑えたいのなら、ソニーかPENTAXでしょうね。
 自分の身に限っては、Nikon vs. Canon の構図は、成り立ちませんでした。
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