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2009年12月06日の記事

2009/12/06(日)ハードディスクの話

 時間とともに値下がりするパーツのなかで、その最たるものはハードディスクドライブ(HDD)です。価格帯が下がるというよりも、同じ価格で買える容量が、どんどん大きくなっています。

 Pentium2時代の3.5インチHDDは、40GBあたりが買いごろでした。パーテーションを3つに仕切って使っても十分な容量でした。OSやプログラムファイルが小さかったからです。また、OSやBIOSが認識できる容量に限界がありました。
 いまでは、ノート型でもこの容量では足りません。ネットブックが160GBの時代です。デスクトップなら500GBが基準でしょう。

 HDDの容量は、ディスク1枚(プラッタ)あたりの記録密度が関係しています。これからの主流は、1プラッタ500GBのものになると予想されます。HDDの容量は、500GB、1TB、1.5TB、2TBという単位になります。
 まだすべての3.5インチHDDが1プラッタ500GBというわけではありません。250GBというものもあります。同じ500GBの容量でも、1プラッタ500GBと2プラッタで500GBがあるわけです。

 1プラッタあたりの容量が大きいほど記録密度が濃いことになり、読み書きの速度は速くなります。
 昔は1プラッタあたりの容量を明記していない製品が多かったように記憶しています。最近では、性能に関わる重要なスペックとして、公開している機種が増えました。購入する際のチェック項目のひとつです。

 同じ記録密度だったら、回転数が高いHDDほど読み書きが速くなります。5400rpmよりも7200rpmのHDDのほうが速いはずです。単純にスピードを重視するなら、回転数の高いもののほうが有利です。
 その代わり、回転数が高くなると発熱量が多くなります。安定性を重視する場合は、5400rpmという選択肢もアリです。

 読取りのスピードを上げたいのなら、SSD (Solid State Drive)を使う手もあります。HDDよりもコストが高いのが難点ですが、稼動部分がないのでクラッシュなどの心配がありません。
 OSはSSDに入れて、ほかのファイルはHDDへ・・という構成も考えられます。
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