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2009年12月08日の記事

2009/12/08(火)SSDの寿命は短い?

 読出しが高速で、消費電力が少なく静音性に優れたSSDの欠点は、書込み回数に制限があることです。HDDに比べて寿命は短いとされています。
 前回、読出し専用にしたほうがいい・・と言ったのは、こうした理由からです。

 SSDの書込み回数は、チップの種類により、1万回とか10万回とか言われています。デジカメのメモリカードやUSBメモリなら、このくらい書換えができれば十分でしょうが、パソコンの記憶装置としては、1万回ではいささか少ないような気がします。
 パソコンの場合は、使っている本人が意図的に書換えをしなくても、OSが勝手にデフラグをしたり、仮想メモリとして利用したりして、頻繁に書換えが行なわれます。

 今度出たWindows7は、SSDを認識して勝手にデフラグをしないようになっているそうですが、Vistaを使っている人は要注意です。SSDは、HDDのようにヘッドが動いてデータを読み書きしないので、デフラグをかけても高速化にはつながりません。書込み回数が増える分、寿命が短くなるだけです。

 SSDは、データを書き直す場合、前の情報を一旦消去してから新たに書き込みます。読取速度に比べて書込速度がかなり遅いのは、こうした事情も関係しています。(HDDの書込速度より多少速い程度)
 未使用の部分への書込みは、こうした二重動作にはなりませんが、見た目の空き容量と実際の未使用部分とは違います。SSDの利点を活かすなら、読取りを重視した使い方がいいというのは、一般論としては正しいでしょう。

 稼動部分の多いHDDは、クラッシュやモーターの劣化、回転軸の歪みなど、故障リスクの高い記憶装置です。とくに衝撃は致命傷につながります。
 SSDは衝撃には強いのですが、電気的なショックに弱いことはデジカメのメモリと同じです。どちらがデータ保管に安全かは、一概に言えません。
 大事なデータは、SSDとHDDの両方に保存しておいたほうが無難ですね。
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