2011/01/10(月)どうなる自動車産業
ずいぶん昔の話ですが、あるカメラメーカーのセミナーに誘われて、経営コンサルタントの講演を聞きに行ったことがあります。参加者は代理店の管理職や営業マンが大半でした。
講師の話の内容は、時代とともに世の中は大きく変わる・・といったことだったと記憶しています。
冒頭、車が電気で走るようになったら、自動車産業を支えている下請企業は仕事を失う話をしていました。「日本ラジエーターという会社があるが、一体どうなる?」という問いかけです。当時は「ラヂヱーター」というのが正式な表記でしたかね。
次の時代を見据えた対策をしているから心配ない、とか言ってましたが、多分そこの経営コンサルタントをしてたんでしょう。
カメラ業界とはあまり関係なさそうな話だったと記憶しています。少なくとも、写真のデジタル化で大半のカメラメーカーが撤退や吸収合併を余儀なくされる・・という予測ではなかったと思います。
近未来の産業界を的確に予測できるコンサルタントは稀です。
最後の締め括りは、「根性で乗り切るしかない!」という檄でした。参加者の大半が代理店の営業マンだったから、渇を入れたかったんでしょう。
主催したメーカーはその後、別の企業に吸収合併されました。根性だけでは乗り切れなかったみたいです。