2010/06/14(月)銀塩での撮影をウリに
ホームページを見たら、七五三など大切な写真はフィルムで撮影している…という謳い文句が出ていました。銀塩素材を使った撮影がウリになるなんて、時代も変わったものです。
売上の柱は子供の写真です。七五三や入学記念、百日参りなどの撮影が多いのは、子供写真館と同じです。子供向けの衣裳がズラリと並んでいました。
子供の写真ならデジタルのほうが楽で向いているのに、どうしてフィルムでの撮影に拘るかというと、それにはワケがあります。
この店は、写真スタジオのほかにDP店も経営しています。場所も屋号もまったく違います。DP店は、スーパーマーケットのテナントです。俗に言うインショップですね。
スーパーの中に店を張っていても、フィルム現像は減少の一途です。現像機の液管理が難しい時代になりました。写真スタジオで撮影したフィルムの現像があることで、何とか維持しているのが実状です。
フィルムでの撮影をやめられない事情があるわけです。
現像が自前なら、コストはそれほど高くありません。フィルム代は要るとしても、薬品の原価はしれています。デジタル化して、フィルム現像機が維持できなくなることを思えば、多少のコスト高は仕方ないでしょう。
同時プリントしたL判の写真が、セレクト用となります。モニター画面を使ってその場で注文を取る方式が主流になる中で、かえって新鮮味があっていいんだとか…
セレクト用に使ったL判の写真が売れるそうです。自家プリントなら原価は安いから、これが売り物になればデジタルよりも儲かるかもしれません。
直営のDP店は離れた場所にあるので、証明写真はデジタル式で、その場でプリントアウトしています。プリンターは昇華型です。
どうしても銀塩でないと…というポリシーではないみたいですね。