2010/06/11(金)HP制作のコストとリスク
ホームページ(正確にはウェブサイト)は、一度作ってしまえば、あとは若干の修整があるだけです。次から次と、新しく作り直す性格のものではありません。
制作業者としては、一時のまとまった売上よりも、月々コンスタントに管理手数料をもらったほうが、最終的な収益は高くなります。
これに目をつけた一部の業者は、HP の制作費無料を謳い文句にして勧誘する商法を編み出しました。制作費はタダでも、月々の管理料で元を取る方法です。
昔ハヤった DP の現像料無料みたいな商法ですね。どことなくウサン臭さが漂います。
月々の管理料をリース契約させる業者もいます。月4万円で5年リースなら、240万円の出費となります。一般的な HP 制作費の数倍の金額です。
それでも、きちんと運営管理してくれるのなら、一概に高いとは言えないでしょう。問題は、その業者が潰れてしまったときです。お金を払い続ける義務だけ残って、更新や管理のサービスが受けられなくなります。
それどころか、サイトそのものが消えてしまうこともあり得ます。業者の独自サーバーで運営していた場合は、倒産と同時に閉鎖となります。
HP 制作業者は、管理手数料を稼ぐために、出来上がった ファイルやデータの管理をクライアントができない仕組にしていることが多いようです。
サーバーのアクセス権を握りこんだり、独自ファイルとリンクさせて他者が運用できないようにしたりして、利権を確保します。
クライアントは、大抵は素人だから、業者の言いなりです。知らないことは、手の出しようがないからです。
このところ、リース契約を勧めていた制作業者の倒産が相次いでいるとの情報です。商用でウェブサイトを用意している場合は、早めに危機管理をしておいたほうがよさそうです。