2008/08/26(火)純白のタキシード
スタンダードのブラックは、少なくなりました。ゲストと紛れやすいからかもしれません。
純白のタキシードは、確かに派手ますが、写真撮影では問題があります。白トビしやすいからです。いまではほとんどがデジタル写真だから、衣装のディティールが出しにくい素材です。
フィルムよりもダイナミックレンジが狭いデジタル全盛の時代に、白が流行るというのは、皮肉な話ですね。
協力先のドレスショップFUGAで見せてもらった白のタキシードは、縦に細い線状のストライプが入っていました。新作のサンプルでしたが、これなら白トビしても体のラインや動きが表現できるので、撮影には向いています。
この店では、こちらの生地で揃えるそうです。いい選択だと思います。
新郎用の衣装は、一般的にタキシードと呼んでますが、元来のタキシードではありません。襟のデザインが違うし、カーマバンドでなくベストです。
タキシードは、夜の準礼装です。結婚式は大抵昼間だから、オーソドックスなタキシードでは整合性に欠けます。でも、フロックコート以外は「タキシード」という呼び名で通しています。
日本では洋装の区分がシビアでないから、別に目くじらを立てるほどのことではありませんが・・・
最近の新郎用衣装は、いままでのフォーマル衣装の概念を超えて、昼夜兼用で通せるニューデザインです。
二次会流行りの世相もあいまって、時代にマッチした流れでしょうね。