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2008年08月01日の記事

2008/08/01(金)デジタル一眼の超広角

 超広角レンズは、ミラーが内蔵されている一眼レフにとっては、設計が難しいレンズです。マウントからフィルム面(撮像板)までの距離が長いためです。
 この距離をフランジバックといいます。普通は25mm前後ですかね。

 レンズの原理を少し知っているひとなら、25mm以上離して無限遠にピントが合うのは、焦点距離25mm以上のレンズだということをご存知のはずです。でも、交換レンズには、25mmよりも焦点距離が短いものがあります。
 レトロフォーカスといって、レンズの外に仮想の中心点を持ってくるレンズ設計です。28mmから短い焦点距離のレンズは、この方式を採用しています。

 デジタル一眼レフは、撮像板の大きさが135フルサイズよりもひと回り小さいAPSCサイズの機種が多いので、超広角レンズの設計が難しくなります。135フルサイズで20mmの写角を得るためには、APSCサイズだと16mmのレンズが必要です。
 その代わり、135フルサイズの画面をカバーする必要がないので、APSCサイズ専用ならコストダウンできます。フィルム用のボディーには使えないけどね。(四隅がケラレます)

 フィルム時代の交換レンズで、20mm以下のワイドを持っているひとは、よほどの「モノ持ち」ですね。
 ワイド系はデジタルと相性の悪いレンズがあるので、フィルム時代のレンズは、テスト撮影したほうが無難です。最悪どこにもピントが合わない・・というものも見受けられます。

 これはフィルムと撮像板の性質の違いによるものなので、修理して直る性格のものではありません。
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