2008/08/14(木)結婚指輪の撮影_2
撮った画像をよく見ると、広告に載っている指輪の写真とどこか違います。貴金属の質感がイマイチですね。
指輪の撮影で一番やっかいなのは、周りのものが指輪に映り込むことです。平面でなく曲面なので、角度を変えても問題は解決しません。
指輪の広告写真は、指輪専門のプロが撮影しています。商品の周りをディフューザーで囲って、外側からライティングして撮影します。被写体は小さいけどセットは大掛かりです。
フランスのプロは、広い部屋の壁面をライティングして、その壁を指輪に映り込ませて撮るそうです。狭いスタジオでネチネチやっている日本と違って、スケールがデカイですね。
日本でよく使われるのは、円錐形をしたアクリルのドームです。先端がカットしてあって、そこからレンズを覗かせて撮影します。コピースタンドの上で撮影ができるので便利な道具です。
アマチュアが撮る場合は、そんな気の利いた道具はないので、トレーシングペーパーを丸めて円錐形のドームを作ります。ハサミとセロテープがあれば簡単に作ることができます。
暑いからと扇風機を回せないのが辛いけどね。
周りをグルリと囲めば映り込みの問題は解決します。
スプーンやナイフなら、ダーリングスプレーで反射を抑えることができますが、指輪は小さすぎて使えません。パラフィンの微小な粒を吹きかけるため、ある程度の大きさがないと粒が目立ってしまうからです。
後のクリーニングも大変だしね。