2008/10/06(月)紋付の家紋を合成
祭壇用の写真の元原稿が、結婚式の集合写真だったということは、よくあることです。昔の結婚式は、男は紋付袴だったから、祭壇用にはピッタリです。
女性の場合は、黒留袖が多いので、これまたピッタリです。柄があるのは裾周りだけです。花嫁さんだけは、そのままというわけにはいきませんが・・・
紋付や留袖には家紋があります。五つ紋が最も格式の高い正装とされています。三つ紋は前二つがありません。祭壇用の写真には家紋が二つしか見えていませんが、五つ紋である証しです。
自分の持ち物であれば、当家の家紋と一致しますが、貸衣装だったら違う紋ということになります。偶然一致することは稀です。
結婚式のときには、あまり気にせず貸衣装で済ませたのに、葬式となると家紋のことを意識するひとがいます。仕方がないので、家紋だけすげ替えて遺影写真を作ることになります。
葬儀写真を手がけている業者のなかには、日本中の家紋のパターンを用意しているところがあります。
昔は、家紋の異なる紋付と留袖の「首なし写真」を一通り用意しておいて、当人の顔首と合成する装置がありました。記憶では、数十万円したと思います。発売当初は百万円を越えていたかもしれません。
いまならコンピュータの画像処理で簡単に合成できます。