2008/06/17(火)印画紙の値上げ

 少し前に書いた銀塩材料の値上げの話ですが、業界の中では具体的な数字が出始めました。カラー印画紙は、15%程度値上がりするそうです。
 石油や小麦粉の値上がりに比べれば、大きな数字ではありません。利用している分野が限られるので、生活への影響は少ないと思います。

 写真業界では、値段が云々よりも、いつまで供給が続くか?のほうが問題です。今夏、値上げするということは、当面生産を続行するということなので、とりあえずひと安心、といったところでしょうか。
 衰退する分野の値上げは、衰退をより加速するという側面があるので、安堵ばかりしていられませんが・・・

 銀塩カラーペーパーは、表向きの標準価格とは別に「対策費」のウエイトが高い商品です。キタ○ラなどの全国ネットのチェーン店や警察納入品などが対象です。大手の需要家向け価格がどうなるのかは、あまり情報が表に出てきませんね。

 警察が使う銀塩写真材料は、かなりの量みたいですね。各県警本部には、自動現像機が置いてあって、「自家処理」をしています。外部委託できない内容の画像が多いので、内部処理をしているわけです。
 白フチつきでないと、証拠写真にならない・・なんて話を聞いたことがあります。フチなし写真は、どこで切ったかわからないからだ、というのですが、どうなんでしょうね。
 街の写真屋さんで、「フチつき」のプリントを指定するひとは、大抵は警察関係のお客さんだ、なんて話を聞きましたから、まんざらガセではないようですが・・・

 ブライダル関係の写真がフィルムからデジタルに移行したので、警察関係は最後に残った大口重要先です。いずれデジタルに替わる日がくるでしょうけどね。
OK キャンセル 確認 その他