2008/07/02(水)ホロゴンのテスト撮影

 撮影会の休憩時間に阿部秀之先生と雑談してて、「今度ホロゴンのテスト撮影をするんだ」という話が出ました。CONTAX-Gシリーズ用の16mm F8です。

 「ドイツ製なのに、わざわざ日本に送ってきて、それを持ってドイツまで行くんだ」と言ってました。ご本人の言う通り、変な話ですね。
 テスト撮影が終わったら貰えるのかと思ったら、どうもダメみたい・・と残念そうでした。(ところで、ここはCONTAXの撮影会じゃないんだけどなぁ)

 ホロゴンは、カメラ愛好家には特別な意味のあるレンズです。名門カールツァイスの超ワイドレンズですが、CONTAX用ではなく、ライカのMシリーズ用として発売されたことで知られています。Mホロゴンといわれるレンズです。
 とうの昔に製造中止になり、中古市場では80万円くらいの高値で取引されていました。そのホロゴンがCONTAX-Gシリーズ用レンズとして復活するというので、ライカファンの人達は色めき立ちました。メーカー希望小売価格は消費税別で\280,000です。安い(?)ですね。
 ライカ用はHologon 15mm F8だったから、焦点距離が1mm違うけどね。

 ホロゴンは、一眼レフ用のレトロフォーカスタイプと違って、ディストーション(歪曲収差)がありません。フィルム面の近くまで後玉が迫り、前玉もビー球を半分に切ったような独特の形をしています。
 周辺減光が大きいので、真中にいくほど暗くなるセンターNDフィルターを使って補正します。絞りはF8固定です。個性的なレンズですね。

 ライカとはフランジバックが違いますが、発売早々ライカ用に改造して売る業者が現れました。Mホロゴンは世界で数百本しか出回ってないみたいだから、欲しいひとは大勢いたでしょうね。
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