2009/07/28(火)パンケーキレンズ

 テッサータイプの標準レンズは、別名「パンケーキ」とも呼ばれています。薄ペラな形をパンケーキになぞらえたものです。
 マイクロフォーサーズのオリンパス・ペンE-P1 には、17mm F2.8 のパンケーキレンズが用意されています。135換算で 34mm だから、テッサー45mm F2.8 よりも広角です。

 手元にあるテッサー 45mm F2.8 は、初期の AE タイプです。のちに再生産された MM タイプの価格設定は約2倍でした。中古相場の高騰に便乗したのか、中古業者の保護か・・・やはり便乗したんでしょうね。

 ニコンにもこのタイプのレンズがありました。GN45mm F2.8 です。
 GN というのはガイドナンバーの略で、使用ストロボの GN に合わせてロックすると、絞りリングとフォーカスリングが連動して動きます。距離が遠ければ絞りが開き、距離が近ければ絞りが絞られる機構です。このレンズだけは、ピントリングの回転方向が、他のニッコールとは逆になっていました。
 GN ロックをかけているときは、ピントリングは無限遠まで回りません。(光が届かない!)

 Nikon F2 にボディーキャップ代わりに装着して使っていました。モードラ付の大きなボディーに薄ペラなレンズは不釣合いですが、アルミバッグから出してすぐ写真が撮れる状態にしておけたのが気に入っていました。ボディーキャップでは写真は撮れません。(針穴を開けておけば一応写りますが・・)

 当時は、モードラ付の F/F2 に、グリップストロボと外部電源パック・・というのが、報道系カメラマンの標準的スタイルです。ピントを合わせれば、自動的に適正露出の絞りが決まるというのは便利でした。
 やがて F2 の出番はなくなり、GN45mm は手放しました。マニア垂涎のレンズだったみたいで、専用フード付で高値で売れました。コレクターではないから、実用できる機材に替えたほうが得策です。

 現在市販されている PC-E Micro NIKKOR 45mm F2.8D ED は、テッサータイプでなくて、シフトアオリができるマクロレンズです。価格は税別で30万円。パンケーキレンズと間違えて、うっかり買う人はいないでしょうね。

2009/07/27(月)テッサータイプのレンズ

 PENTAX用のレンズには、テッサータイプの M40mm F2.8 という変り種があります。薄ペラでコンパクトなレンズです。ME と一緒に買いました。
 PENTAX ME という機種は、絞り優先オート専用機で、マニュアルはストロボ用の 1/100 秒とB(バルブ)だけです。なぜこんな中途半端な機種を・・・

 当時、旭光学はオリンパス OM-1 の台頭で、苦戦を強いられていました。小型軽量化で遅れをとったわけです。起死回生で出したのが自動露出の ME でした。

 OLLYMPUS OM-1 を使ったことがあります。モータードライブ付のブラックボディーでした。中古で手に入れたのですが、フィルムを2本ほど撮ったところで、シャッターが壊れてしまいました。
 シャッター幕をナイロンワイヤーで引っ張って、秒間5コマというのは、やはり無理があったようです。修理して即売却です。オリンパスも縁のないメーカーでした。

 そんな折に、ちょうど ME のデモ機斡旋の話があったので、半分義理で購入しました。レンズは標準の 50mm でもよかったけど、40mm F2.8 が選べたのでそちらにしました。
 本当は、マニュアル露出の MX が欲しかったのですが、そちらはデモ機がありませんでした。(残念!)

 テッサータイプのレンズは、いまでも DA40mm F2.8 Limited というのが出ています。こちらは APSC サイズのデジタル専用です。絞りリングはありません。
 絞り羽根が5枚から9枚になり、最短撮影距離も 60cm から 40cm に改良されていますが、135フルで使うと周辺がケラレます。(絞り込めば使えるかも?)

 APSC のデジイチにつけると、61mm 相当の画角となります。目で見た感じの遠近感になるので、かさばらない常用レンズとして使えそうです。
 本来、テッサーというのは、カールツァイスのレンズ名です。CONTAX 用には、テッサー T* 45mm F2.8 というパンケーキ型のレンズが出ていました。

2009/07/26(日)旧レンズのテスト(続)

 手持ちの旧レンズがデジタル一眼レフで使えるかどうか、一番テストしてみたいのは PENTAX です。6x7/645 のレンズは、大半が使えると思いますが、フィルム時代の 135 レンズで広角系は心配です。

 魚眼ズームの 17-28mm は、APSCサイズだと 26-43mm にしかなりません。それでもフィッシュアイ独特のディストーションは魅力です。フィルムカメラで 28mm 側で撮ったこともあったから、対角線魚眼でなくても使い道はありそうです。
 ワイドレンズで魚眼っぽい描写というのも悪くありません。

 自分好みの焦点距離 24mm で、大口径 F2 のタマも気になるレンズのひとつです。APSC だと 135 換算で 37mm になってしまいますが、準広角レンズで F2 なら使い道はありそうです。一応 FA だからオートフォーカスのレンズだし・・・

 FA28-70mm F4 AL は、MZ-3 につけて使っていました。ボディーが小さいので、展示会などの催し物で、ちょっと出かけるときに重宝しました。このレンズの愛用者は結構いるようで、デジイチで撮った写真をよく目にします。
 APSCだと 43-107mm 相当だから、汎用レンズとして使えます。タムロンの AF28-200mm F3.8/5.6 XR [A03P] もあるけど、内蔵ストロボでケラレが起きる確率が高くなるので、展示会など室内での撮影では、FA28-70mm F4 AL を使いました。

 どちらも非球面レンズを使った新しい設計で、コンパクトな割によく写ります。AL はアスフェリカル(非球面)、XR は(高屈折率)の略だそうです。
 タムロンのほうは、2006年に XR Di [A031] にマイナーチェンジしています。デジタル対応という意味で Di という記号がつけられましたが、従来の A03 とはとくに大きな違いはないようです。
 一部の機種でデジタル使用時のクレームがあったので、イメージ一新のために形式的にモデルチェンジしただけだとか・・・ PENTAX用は問題なさそうです。

 タムロン SP AF24-135mm F3.5-5.6 [190DP] は、ほとんど新品のまま箱入りで仕舞ってあります。太いレンズで MZ-3 には似合いません。AFレンズを LX につけるのも何だし、出番がほとんどないレンズでした。
 デジタル一眼レフにはあまりよくない・・という「内部情報」(?)もあったから、値のつくうちに処分しておけばよかったかも・・・
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