2010/10/12(火)プリントのコスト計算
目安になるのはプリンターメーカーが開示しているコストです。ところが、この数字の中味がいまひとつ釈然としません。そのまま額面どおりに受け取るのは疑問です。
エプソンのサイトによると、家庭用インクジェットプリンターの場合は、2006年8月に制定された「家庭用 IJ プリンタの印刷コスト表示に関するガイドライン」に基づいた表示です。「それ以前のカタログ表示とは異なる場合がある」そうだから、基準の取り方で変わるということです。
簡単にいうと、元データは規定の写真イールドチャートを使い、消費したペーパー代とインク代を足した数字となっています。
これには初期設定で補充に使ったインクや、途中でヘッドクリーニングをしたときの消費分は、含まれていないようです。あくまで連続印刷したときの消費量を基に表示されているだけです。
プリントヘッドは半永久的ではないし、プリンター本体の寿命もあります。「一生」に何枚刷れるかで、最終的なコストが変わります。
企業によっては、低価格のプリンターで年賀状などを一気に刷り上げ、寿命が尽きた時点で廃棄するところがあります。本体+用紙+インク+電気代などの総費用と、印刷した場合の費用を比べて、どちらが安いか?という合理的な考え方です。
頻繁にインクカートリッジを取り替える手間や、用紙補充など、プリンターを操作する人の人件費をどうみるか、という問題はありますが・・・
インクジェットプリンターは、廃インク吸収体が飽和した時点で「寿命」となる場合があります。たまにしか使わないとヘッドクリーニングの頻度が上がります。使用頻度が低い人ほど、プリンターの寿命は短くなると思います。