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2010年10月16日の記事

2010/10/16(土)カメラ系家電量販店の盛衰

 近所のスーパーから撤退した家電量販店は、大手カメラ店「さくらや」の親会社でもありました。業績不振を理由に今年2月、「さくらや」全店を閉鎖しています。
 さくらやといえば、ヨドバシカメラとの「新宿カメラ戦争」を思い起こさせます。後に池袋からスタートしたビックカメラと合わせて、「御三家」と呼ばれた大手カメラ店でした。

 写真業界では、ヨドバシが「Y」、さくらやが「S」、ビックは「B」の隠語で呼ぶのが慣わしでした。当時は地方では馴染みのない店だったので、東京から来たメーカーの人が使う「Y」とか「S」という隠語の意味が、初めはよくわかりませんでした。
 最初に聞いたのは「YS」です。それが「YSB」になりました。ビックカメラの参入です。その後、「YBS」と順番が入れ替わり、いつしか「YB」へと変わっていきます。

 さくらやは、次第に業界のなかでのポジションを失います。企業再生ファンドから家電量販店の傘下に移り、とうとう今年2月に姿を消しました。
 一部の店舗は、ビックカメラが引継いだそうです。さくらやが発行したカードのポイントは、ビックカメラのポイントに変換して使えるとか・・・

 学生時代には、さくらやを何度か利用しました。アグファのブロビラ印画紙とか、期限切迫のシノゴのトライXを買った記憶があります。
 ヨドバシカメラは、当時はまだ淀橋写真商会だったそうで、それほど大きな店ではなかったように思います。「新宿カメラ戦争」が始まる前の話です。

 カメラ系と呼ばれる家電量販店は、ヨドバシとビックの2社だけが残りました。電器系も含めて、激しい生き残り競争がまだ続きそうな雰囲気です。
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