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2010年10月31日の記事

2010/10/31(日)営業写真のデータサイズ

 フィルム原板は一点モノだから、デュープでもとらない限り種類はひとつです。大抵はブローニーか 135 サイズのスリーブです。
 デジタル画像は複製が簡単にできます。それに加えて、元データとは別のサイズに加工することもできます。営業写真の画像データを買う場合は、この点に注意が必要です。

 スナップ写真は、L判にプリントする際に、CD-R に同時書込みするのが一般的なやり方です。補正されたデータを保存するので、焼き増しのときに同等のプリントが手に入ります。
 ただし、4ベースといってL判程度の画像データに縮小されます。これから大きく引伸ばすことは画質的に無理です。

 スタジオ写真の場合は、6切(8x10 インチ)のプリントを台紙貼りにするのが普通です。このデータをそのまま渡してしまうと、焼き増しの注文が来なくなるので、手元にキープするスタジオがほとんどです。
 もし画像データを渡すとしても、パソコンのモニターで見るか、L判のプリントができる程度のサイズでしょう。

 仮に、スタジオ写真の元データを売ってもらえるとして、画像データの形式は何でしょうか? RAW データで渡されたら、自分で「現像」しないといけません。
 一般的に、多くの写真館は RAW ではなくて JPEG モードで撮影しています。RAW で撮るスタジオは、原板を売るなんてことはしないはずです。

 フィルム時代でも、営業写真の複製は可能でした。複写するか、ピクトロでコピーすれば、原板がなくても複製できました。
 デジタル時代になって、フラットベッドスキャナーで二次データを作る方法が加わりました。いつの世でも、営業写真の複製はなくなりませんね。
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