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2011年11月02日の記事

2011/11/02(水)災害に翻弄されるカメラメーカー

 東日本大震災のダメージからようやく復調したカメラメーカーに、今度は水害の影響が出ています。例のタイの洪水です。とくにソニーとニコンにとっては、予想外の災難でした。

 ソニーは 11 月 11 日に発売を予定していた新製品の発売延期を発表しています。延期になったのは、NEX-7 と α65。そのほかに NEX-5N と NEX-C3 のダブルズームキットも延期になりました。発売日は未定だそうです。
 すでに発売済みのα77 も次回の入荷が未定のようで、これから年末商戦を控えて事態は深刻です。これは日本国内だけでなく、全世界的な問題です。

 ニコンは、噂されていた D800(?)の発表を延期したようです。タイでは NIKKOR も製造していたというから、洪水の影響はカメラだけに留まらない状況です。
 そんな中で、キヤノンは EOS 1DX を発表しました。発売予定は来年3月。ずいぶん先の予定です。デジタル一眼レフ市場を二分する競合相手が、もたついている間隙を縫っての発表でした。

 急遽の発表で細かい点は不明ですが、135 フルサイズで画素数は 1,810 万画素、ISO感度は 100~51200(拡張で 204800)、高速連写 12 コマ/秒というスペックは物議をかもしました。
 APS-H をフルサイズに上げたにもかかわらず、画素数を抑え、高感度化と連写機能の強化を優先したからです。噂の Nikon D800 が、3630 万画素と予想されているのとは正反対の方向です。

 どちらもまだ日の目を見ない(D800 は発表すらされていない)状態ですが、情報戦で火花を散らしています。プロ向けのフラッグシップ機は、画素数を抑えて高感度と連写機能重視、アマチュア向けのハイエンド機は高画素化で勝負・・という棲み分けなのかもしれませんね。
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