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2011年11月05日の記事

2011/11/05(土)結婚式での常用感度は?

 デジタルカメラが高感度対応になって、室内での撮影が楽になりました。ストロボなしで撮れるところまで進化しています。ストロボの直焚きは、記録写真そうろうになりがちです。

 FUJIFILM からナチュラという名前のコンパクトカメラが出ています。フィルム式のカメラですが、現在でも NATURA CLASSICA が販売されています。このシリーズの特徴は、同名の ISO 1600 ネガカラーを装填すると、自動的にノンフラッシュ撮影に切り替わることです。

 フィルム式のコンパクトカメラの中では、結婚式の撮影に最も適したカメラです。失敗写真の原因は、ストロボ光が届かない、届いても背景が真っ黒・・というのがほとんどです。ナチュラはこの問題を見事にクリアしました。
 難点は、高感度フィルムの粒状性があまりよくないことです。とくに露光不足の写真ではザラつきが目立ちます。プリントサイズがL判メインなら実用性は十分ありますが、大伸ばしには不向きです。

 手ブレ補正のないフィルム式カメラで、広角レンズの開放絞り F2.8、ISO 1600 は、一般的な披露宴会場で手ブレなしでなんとか写るスペックです。場面によっては、ネガカラーのラチチュードを充てこまないといけないかもしれません。

 手ブレ補正つきのデジカメなら、もう少しゆとりがあります。ISO 1600~3200 でノイズの少ない画像が得らるようになると、手ブレに関してはほとんど失敗はなくなるでしょう。
 センサーサイズの小さいコンデジは、画質の点ではまだ不満が残るレベルですが、APSC やフルサイズのものは、かなり使えるところまできています。

 デジカメとの差別化で生き残ったナチュラは、そろそろ引退の時期を迎えたようです。それと同時に、いまだにフィルム式の一眼レフを使っているブライダル写真業者も、デジタル化への移行は時間の問題でしょうね。
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