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2008年05月01日の記事

2008/05/01(木)RAWデータの現像

 アマチュア向けのデジタル一眼レフが出始めのころには、いろいろトラブルがありました。レンズの相性の問題は、このブログでも紹介しましたが、画像データの扱いでも問題が発生しました。

 カメラの販売ルートが、カメラ専門店から家電量販店にシフトしたことで、販売時点での説明がきちんとされていないケースが増えました。一眼レフは家電店の店員には荷が重すぎたようです。
 もっとも当時のカメラ店は、デジタル画像の知識に乏しかったので、カメラ店で買えばきちんとした説明が受けられたかどうかは疑問ですが・・・

 よく耳にしたのが、「一番キレイなのはRAWモードだと薦められたので一眼レフを買った」という話です。間違った説明ではありませんが、RAWで撮ったらその後どうするかまで説明しないと不都合が生じます。

 こういうド素人に近いひとは、自分で現像することができないので、写真屋へRAWデータを持ち込んでプリントを依頼することになります。
 持ち込まれた写真屋も自分の店ではプリントできないので、現像所に依頼します。現像所は「現像されてないデータが来た!」と大騒ぎです。現像するから「現像所」のはずですが、RAWデータばかりはお手上げです。笑い話ですね。

 デジタル式の銀塩プリンターは、未現像のデータをプリントすることはできません。自分でパソコンを使って現像しない限り、RAWデータのプリントを手にすることができないのです。そのことを知らずにRAWで撮るケースが続出しました。

 当時は、RAWデータを現像するソフトは大抵別売でした。間違ってRAWで撮ってしまったときのために、簡易にTIFFなどに変換できるソフトを添付していた機種もありましたね。あくまで、うっかり間違ったときの救済策で、RAWで撮る意味はありません。
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