2008/11/17(月)結婚式のゲスト衣裳
イギリスの結婚式で、新郎とゲストの見分けがつかない・・という話をしましたが、日本ではそんなことはまずありません。
行事に対する正装の考え方が違うからでしょうね。
日本では、主賓に対して一歩引く・・という考え方があります。わざとフォーマル衣装のランクを落として、主賓を立てるのが美徳とされています。
だから男性ゲストの衣装がほとんど略礼服だ、というのはいささか乱暴な結論ですが、略礼服でも許される土壌があるのは否めません。経済的といえば経済的ですが・・・
こうしたランクを下げるという考え方は、女性ゲストの側にも色濃くあります。花嫁に遠慮して白のドレスは避けるとか、お色直しで引き振袖を着るのなら、自分は振袖をやめて色留袖にするとか、細かい神経を使います。
花嫁と衣装の色が被った!と、気をもむゲストもいるとか・・・
それとは別に、女性陣は和装へのこだわりが強いですね。先方のきもの姿が何人いるかを気にする母親は多いようです。
一種のバランス感覚なんでしょうが、向こうが5人でこちらが3人では格好がつかない!なんて話をよく耳にします。着付け代を持つからきものにしてくれ、と親戚中に頼み込む母親もいるそうです。女の意地ですかね。
洋装は着付けの問題がないから手軽ですが、デザインやアクセサリーのアレンジなどに余分な神経を使います。その点、和装は形が決まっているので、あれこれ迷うことはありません。
当事者がきもの姿を望むなら、希望どおりにしてあげたほうが気楽でいいかもしれませんね。