2010/06/24(木)ミラーレスはサブ機

 SONY NEX シリーズのスペックを調べていて、このカメラが一眼レフの代わりになるかどうか、疑問に思えてきました。レンズ交換はできるものの、外部ストロボが使えません。

 外部ストロボ云々以前に、本体にストロボが内蔵されていないみたいです。感度が ISO 12800 まで上げられるから、ストロボなしでもいいという発想でしょうか?
 ほかのレビューを見ると、外付けの専用ストロボが同梱されているようですが、メーカーサイトでは、特長として強調するような記述は見られませんでした。ストロボが内蔵されていないことに触れたくないのかもしれませんね。

 もともとマニアックな人を対象にしていないのか、メーカーサイトの情報は、かなり大雑把です。APSC サイズの撮像素子をウリにするなら、一眼レフ層を意識した内容にしないと・・・

 メーカーの体質かもしれませんね。これがニコンだったら、マウントアダプターの対応一覧表まで細かく表示すると思います。
 ソニーのサイトでは、アダプターのページに移動したあと、「商品の特長」をクリックすると、簡単な説明が3行表示されるだけです。最後の1行は、「フォーカスは MF となります」と素っ気ない記述です。(21,000円もするのに・・)

 興味を惹くパンケーキレンズ(16mm F2.8)は、最短撮影距離の項目表示がありません。135 換算で 24mm というのには惹かれますが、レンズ構成や MTF 検査値まで載せていて、最小絞りと最短撮影距離の表示がないのは片手落ちです。(商品写真をよく見ると、0.24m の文字が・・)

 専用ストロボがプリ発光かどうかも気になります。α用のストロボが装着できないことは、容易に推察できますが、外部ストロボのワイヤレストリガーとして使えるのかどうか?
 「主な仕様」に、P-TTL という記述がありました。タイムラグの関係で同調は難しそうです。(後幕シンクロならいけるかも?)

 ホットシューアダプターを熱望する声が、WEB 上に出ていました。同感です。
《 NEX-5 ユーザーのレポートを参照 》

2010/06/23(水)ミラーレスのAPSC機

 135 フルサイズへの拘りを捨てて、APSC 機にスペックダウンするかと魔がさしたところへ、「悪魔」の囁きが聞こえてきました。ミラーレスの「一眼」です。

 今月発売された SONY NEX シリーズは、ミラーボックスのないレンズ交換式 APSC 機です。画素数は 1420 万画素。独自のEマウントですが、アダプターを付ければ、αマウントのレンズがマニュアルフォーカスで使えます。
 ミラーレスのカメラを「一眼」という紛らわしい名で呼ぶのには違和感があって、ソニーよお前もか!みたいな気分でした。(ふん、ミラーレスか・・)

 ところが、撮像素子のフォーマットが APSC でもいいと妥協した途端に、このカメラが新鮮に見えてきました。135 一眼レフもどきの APSC 一眼レフのほうが、「まがいもの」に思えてきたからです。
 往年の名機と同じ形をしながら、レンズの画角が違うわ、動画機能はあるわで、現在の APSC 一眼レフは、「似て非なるもの」となりました。
 その点、この NEX シリーズなら、デジカメならではの新機能が抵抗なく受け入れられそうです。どう見ても一眼レフではないせいでしょうか?

 フランジバックは、ミラーボックスがないので、従来のαマウントの 40%、18mm まで短くすることができました。アダプターを介してαマウントのレンズが装着できます。
 それなら、他のマウントのレンズも装着可能なのでは?
 案の定、マウントアダプターの発売を予定しているサードパーティーがありました。Nikon-G 用、PENTAX-DA 用、Yashica-CONTAX 用、LEICA-M 用の発売がアナウンスされています。

 できることなら、CONTAX-G 用のアダプターを期待したいですね。フランジバック 18mm なら、物理的には可能なはずです。ボディーに装着しないと絞りが開かない特殊なマウントで、ピント合わせをどうするかも問題ですが、作ってできないことはないように思います。

 発想の転換だとか何だとか新しそうなことを言っておいて、その根源は旧タイプ人間の発想でしたね。でも、ホロゴンとビオゴンは使ってみたい!
 罰当たりな考えではないと思いますが・・・

2010/06/22(火)カメラは所詮「道具」

 写真のデジタル化で、カメラ自体がステータスの時代は終わりました。高級機でも2~3年、早ければ1~2年でモデルチェンジとなります。
 そんなにトレンドの期間が短いにもかかわらず、あえて高いカメラを持っているからこそステータスなのだ、と言えなくもありませんが・・・

 一般ユーザーから見て、現時点でステータスと呼べるデジカメは、Canon EOS-1D シリーズ、Nikon D3 シリーズ、LEICA M8/M9 シリーズ、そして今回発売された PENTAX 645D あたりでしょう。要するに、普通の人は買わない(買えない!)カメラです。

 カメラは写真を撮る道具・実用品と考えるなら、ほかに手頃な機種がいっぱいあります。ボディーに張り込むよりも、レンズや周辺機器にお金を掛けたほうが、写真撮影の幅が広げられます。
 自分が写真を楽しむために、その道具が必要かどうか?ですね。LEICA のレンズの味を楽しみたいというのなら、M9 を買うのも選択肢のひとつですが・・・

 私がいま欲しいのは、135 フルサイズのデジタル一眼レフです。手元にあるレンズがそのままの焦点距離(画角)で使えるカメラです。
 動画機能もライブビュー機能も要りません。画素数は A3 判出力を考慮しても 2000 万画素あれば十分です。1200 万画素程度でも構いません。ただし、予算は 10 万円まで。

 どうやら現実には、中古でも難しい要望みたいです。スペックを APSC に緩めた途端、いくらでも手に入るのに、135 フルに拘っているうちはダメでしょうね。
 ここは割り切って、超ワイド系レンズ+ APSC 機という選択が、現実的なのかもしれません。レンズを1本買い足すだけのことです。デジタル専用のレンズを!
OK キャンセル 確認 その他