2010/12/26(日)振袖の広告写真は真夏
年々早まっているのは、新成人名簿の確度が低くなっているのが関係しているみたいです。個人情報保護法の制定で、個人名簿の入手が難しくなりました。それでも蛇の道はヘビで、新成人名簿はいまでも手に入ります。
法律制定から7年経って、直近のデータは入手困難です。元になっているのは、小中学校や学習塾の名簿です。親の転勤や転居で、現住所と違う割合が多くなりました。
簡単なDMを早めに出し、戻ってきた分を削除してから本番のDMを打つのがセオリーです。転勤族の多い地域だと、半分近くが転居先不明で戻ってくるとか・・・
パンフレットの制作費や送料は高いから、絞り込んで出さないと経費倒れになります。振袖のパンフレットは、どこも豪華です。
これに載っている振袖の写真は、真夏に撮影します。洒落たロケーションで、モデルを使った写真が多いですね。一番暑い時期だから、モデルもスタッフも大変です。撮影している横で倒れている人もいるそうです。
モデルが着ているのは仮仕立の着物です。「モデル仕立」と呼んでいるようですが、仕立上りの着物と違い、写真館が振付けるような型は作れません。
袖がダラーっとしているのはそのためです。撮影するのはコマーシャル系のカメラマンという事情もありますが・・・
呉服の世界では、未仕立であることが新品の証しなんだそうです。仕立上げてしまったら、未使用でも新品では通らないといいます。
撮影用のサンプル品も未仕立のままにしておきたいということでしょうね。