2010/12/28(火)年末年始の休日

 今日は官公庁の御用納め。明日から正月三が日までの6日間、役所はお休みです。製造業とは違うから、冬期休暇としてはこんなもんでしょう。
 年末年始の休みは、企業や業種によって異なります。大企業は別格として、一般的には大晦日から正月三が日が基準のようです。あとは曜日の並び具合ですね。

 今年の年末は大晦日が金曜日だから、正月3日までの4日間です。来年末も大晦日が土曜日で似たり寄ったりです。
 再来年は、大晦日が月曜日です。土曜が休みの会社は 29 日からとなります。4日の金曜日も休めば9連休になるのですが、実際にはどうでしょうか?

 その次の 2013 年は、大晦日が火曜日となります。少なくとも5日の日曜日までは休みになりそうです。年末の土曜日から休めば9連休です。
 せっかく2年続けて9連休の可能性があるのだから、政府が音頭をとって長期休暇を奨励すればいいのに・・・
 地域ごとに連休をずらすなんてチマチマした施策をするよりも、よっぽど経済効果があるように思います。

 こんな発想をするのは、中小零細企業のサラリーマンだけかもしれませんが、世間全般がこぞって長期休暇になれば、恩恵を受ける業種があるのでは?
 旅行業者には追い風でしょうね。鉄道や航空会社にも恩恵がありそうです。マイナーなところでは、ビデオレンタル屋なんかも・・・

 年末の休暇が長い年は、土壇場まで結婚式があるそうです。仕事がすべて終わり、結婚式を済ませてもまだ歳末の休みが残るからでしょう。
 ちなみに、2013 年の 12 月 28 日(土)は赤口、29 日(日)は先勝です。狙い目は、2014 年 12 月 28 日(日)の大安ですかね。
 どこかで鬼が笑っていそうです。

2010/12/27(月)水着の広告写真は真冬

 成人式の振袖は、広告写真を真夏に撮りますが、夏の水着の撮影は真冬に行います。ロケ地に南国の海辺が多いのは、こうした事情もあるみたいです。
 「酸化セリウム」の先生は、毎年2月になると海外へ水着の撮影に出かけていました。タイあたりのリゾート地が多かったようです。

 海外ロケに切り替える前は、国内でロケでした。いくら引っ張っても3月中に撮影を終えないと、商戦に間に合わないそうです。陽気のいい日に当たればラッキーですが、こればかりはお天気任せです。適当なロケ地が少ないのも難点でした。

 海外ロケに切り替えた初めの頃は、日本からモデルを連れて行っていました。テレビCMに出てくるようなモデルは、ギャラが結構高いんだそうです。自分の取り分がモデルに食われてしまった・・と嘆いてました。

 そこで一計を案じて、モデルは現地で調達することにしました。モデルは世界中を巡回しているから、何人かは現地にいます。募集をかければ、そこそこの人数が集まります。
 オーディションで3人雇っても、日本からモデルを連れて行くより安く済んだそうです。

 定番の海辺のカットのほかに、ジャングルで撮った写真がありました。いかにも南国といった雰囲気です。聞いてみたらグラウンドに建て込みを作って撮ったそうです。なんで?
 本物のジャングルに一歩でも足を踏み入れたら暗くて撮れない・・と先生は言います。虫やヘビもいます。手前の草を除けると、後ろには植木鉢とビールの空きケースが並んでいるんだとか・・・

 コマーシャルは、やることが大掛かりですね。1枚のポスターに何百万も掛かるはずです。
 コマーシャルから足を洗って、いまでは海外ロケに行く機会はなくなりました。今年プライベートで行ったスペインには、カメラは一切持っていかなかったそうです。ライカ M9 があったら持っていったかも?

2010/12/26(日)振袖の広告写真は真夏

 毎年成人式のころになると、翌年の成人式をあてこんだパンフレットが市中に出回ります。ひと昔前は、成人式が終わった翌週からが商戦スタートでしたが、いまでは 12 月から始まっています。早いところでは、11 月中に1回目のダイレクトメールを出すそうです。

 年々早まっているのは、新成人名簿の確度が低くなっているのが関係しているみたいです。個人情報保護法の制定で、個人名簿の入手が難しくなりました。それでも蛇の道はヘビで、新成人名簿はいまでも手に入ります。
 法律制定から7年経って、直近のデータは入手困難です。元になっているのは、小中学校や学習塾の名簿です。親の転勤や転居で、現住所と違う割合が多くなりました。
 簡単なDMを早めに出し、戻ってきた分を削除してから本番のDMを打つのがセオリーです。転勤族の多い地域だと、半分近くが転居先不明で戻ってくるとか・・・

 パンフレットの制作費や送料は高いから、絞り込んで出さないと経費倒れになります。振袖のパンフレットは、どこも豪華です。
 これに載っている振袖の写真は、真夏に撮影します。洒落たロケーションで、モデルを使った写真が多いですね。一番暑い時期だから、モデルもスタッフも大変です。撮影している横で倒れている人もいるそうです。

 モデルが着ているのは仮仕立の着物です。「モデル仕立」と呼んでいるようですが、仕立上りの着物と違い、写真館が振付けるような型は作れません。
 袖がダラーっとしているのはそのためです。撮影するのはコマーシャル系のカメラマンという事情もありますが・・・

 呉服の世界では、未仕立であることが新品の証しなんだそうです。仕立上げてしまったら、未使用でも新品では通らないといいます。
 撮影用のサンプル品も未仕立のままにしておきたいということでしょうね。
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