2012/12/18(火)手ブレ防止と高感度対応で三脚はどうなる?
シャッターが開いている間、いかにカメラを安定させるか・・・ これが達成できれば手ブレの問題はクリアできます。壁や手摺り、窓枠など、利用できるものは何でも利用しました。状況によっては、自分の体が振動を吸収するクッションになります。
デジタルカメラの技術的な進歩が続いています。手ブレ防止機能に加えて、高感度の撮影が可能になり、手持ちでの撮影領域が広がました。三脚メーカーは、どうなっちゃうんでしょうね。
個人的には三脚は必需品です。ブツ撮りは、手ブレ云々よりもカメラの固定が必須条件です。ストロボ照明でも必ず使います。では、出かけるときにも三脚を持っていくかと言うと、いまは??です。三脚を持ち出す機会が減りました。
35 ミリ判の小型カメラは、機動性が大きな特徴です。手持ちで自由なアングルからバンバン写真が撮れるのが魅力です。野外では、小型カメラは手持ちで撮ってこそ意味がある、というのが持論です。
三脚を据えてレリーズで撮るのは、風景写真のときのスタイルです。被写界深度を稼ぐためにある程度絞り込むので、どうしてもシャッター速度が遅くなります。構図を決めたらカメラを固定する、という意味もあります。
ただし、こうした撮影スタイルは小型カメラではなく、中判以上のフォーマットサイズに向いています。フィルムの 35 ミリフルサイズは、風景写真を撮るには力不足でした。
ライカ判では、山は写ってもそれが一本一本の木の集まりだということまでは描写できません。あたり一面に群生する白い花が、二輪つながったニリンソウとわかるには、6x7 サイズは必要です。多くのアマチュア写真家が風景写真に 6x4.5 のセミ判を使っていましたが、妥協の産物みたいなものでした。
いまなら Nikon D800 あたりを三脚に据えて・・・ということになるのでしょうか? 三脚の需要はなくならないとしても、普及型の低価格品は激減すると思います。カメラ市場のコンデジと同じ宿命ですね。