2009/07/04(土)カメラのリコール

 たまたま見つけた「重要なお知らせ|コニカミノルタ」のサイトを見てみると、α7 DIGITAL と α Sweet DIGITAL の2機種に製造上の不良が見つかった・・とあります。
 書いてある症状は同じです。保証期間を延長して無償修理する・・となっていました。

 いやー、助かりましたね。起動時のブラックアウトで悩まされていたのは、私一人ではなかったんですね。ずいぶん前から発表していたようですが、まったく気づきませんでした。カメラから撤退した企業でも、たまにはチェックしないといけませんね。
 出張先でカメラが「ストライキ」を起こさなかったら、まだ騙し騙し使っていたと思います。

 早速コニミノのテクニカルセンターへ電話してみました。フリーダイアルです。
 リコールだから細かい説明は不要でした。ブラックアウトすることだけ伝えれば十分です。出先でまったく撮れないことがあったので、調べて電話した旨を伝えると、「それは大変ご迷惑をおかけしました」と心のこもった応対です。

 運送会社が翌日引き取りにくると言います。レンズも電池も必要ないとのこと。「ボディーキャップはお持ちですか?」というので「もちろん!」と答えたら、「キャップをはめてお出しください」と丁寧な誘導です。

 ほかに不具合があった場合は、そちらの分は有償だそうですが、ブラックアウトさえ治れば文句はありません。
 ネットの書込みを見ていると、ピントのズレがあるとか、いろいろ不満が出ています。リコールを発表すると、ほかの不満が一気に噴出するから、応対する人は大変だったでしょうね。

 確かにオートフォーカス時にピントがズレることがあります。マニュアルフォーカスにするとドンピシャくるから、レンズの焦点深度(撮像面側)の問題ではなさそうですが、すでにカメラから撤退した会社に、細かいことを言う気はありません。

 ソニーの手前・・ということもあるでしょうが、コニカミノルタのリコールは立派です。カメラ事業から撤退したほかのメーカーも見習ってほしいと思います。
リコールの連絡先はコチラ

2009/07/03(金)コニカミノルタの修理

 すでに廃業してしまったメーカーのカメラ修理は、街の修理屋に頼むしか方法がありません。調整だけで済めばいいけど、部品が必要な場合には修理不能ということになります。
 どこかでジャンク品を探してきて添付すればいいように思いますが、製造ロッドが違うと部品が替わっていることもあります。まずは、同じ機種のジャンク品が見つかるかどうか?ですね。

 ミノルタはコニカと合併してコニカミノルタになりましたが、すでにカメラの生産販売は終了しています。カメラ部門はソニーが引継いだので、比較的新しい機種なら修理は可能です。
 地元にサービス窓口はあるし、知り合いのソニーショップに持ち込む手もあります。ソニーに移管してからは、まだ頼んだことはありませんが・・・

 手持ちのα7デジタルの調子が悪くて、どうしようかと考えていました。コニカミノルタになってから発売されたデジタル一眼レフです。
 たまに使おうとすると、最初の1~2コマがブラックアウトします。何も写っていない状態で、アクセスランプが点きっぱなしになります。一旦電源を切り、スイッチを入れ直すと正常に戻ります。
 たまに数コマ続けてなることがありましたが、アレコレやっているうちに復帰するので、「ま、いいか・・」と、そのままにしていました。

 ところが、出先でまったく復帰せずに、とうとう1枚も写真が撮れないという事態になりました。遠方の呉服屋さんで、スタジオ設備工事を手伝ったときの話です。工事屋さんは私をアテにしてカメラを持ってこなかったので、テスト撮影ができませんでした。(自宅へ帰ったらなぜか「良い子」です)
 ほかの人に迷惑をかけるようでは、何とかしないといけません。インターネットで調べてみました。α7デジタルの修理代金は、2万7000円となっています。中古のボディーが買える金額です。

 修理するのを諦めかけていたときに、「重要なお知らせ|コニカミノルタ」というサイトを見つけました。ナント! α7デジタルのリコールの案内です。(つづく)

2009/07/02(木)ドライになったメーカー修理

 銀塩カメラ全盛時代には、政令指定都市ならどこにでもあったメーカー修理室は、一部を除いて姿を消しました。修理室どころか、営業所すらありません。

 カメラが壊れたときに、どこへ頼んだらいいのかよくわからない時代になりました。カメラ屋は減ったし、修理を受け付けていない店もあります。
 インターネットで修理部門を探して、直接送るのが確実なのかもしれません。

 中古カメラを専門に扱っている店では、街の修理屋さんを抱えている場合があります。最近のメーカー修理は、杓子定規で値段が高いから、値打に修理してくれるルートがないと商売になりません。
 メーカーの修理代のほうが、中古の販売価格よりも高かった・・なんて話をよく耳にします。メーカー修理に出すくらいなら、程度のいい中古を探したほうが安く済むケースもありそうです。

 とはいっても、愛着のあるカメラだと買い換えるのは抵抗があります。結納返しにもらった Nikon F2 なんかは、別のボディーに・・というわけにはいかないでしょうね。実用することは多分もうないから、壊れたら飾っておくだけになりそうです。

 義父の形見の Canon P は、ずいぶん前からメーカー修理はできません。キヤノンから委託を受けていた地元の修理屋に頼んで、レンズの曇りを取ってもらいました。この人は、もう引退して修理の仕事はしていないはずです。

 デジタルカメラの時代になって、アナログカメラの修理は高くて不便になりました。デジカメの修理は、保証期間中のものが大半で、メーカーの下請けをしていても少ない金額しか補填されないそうです。修理代を払うくらいなら買い換える傾向が強いと言います。
 街の修理屋にとっては、厳しい時代が続きそうです。
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