2009/07/25(土)旧レンズのテスト

 リコールで修理に出していたコニカミノルタ時代のα7 DIGITAL が治ってきたので、そろそろ古いレンズの実写テストをしてみようと思います。
 治ってきたのは半月ほど前で、もちろんブラックアウトの症状は出ませんでした。でも、ブラックアウトは「しばらく使わなかった時に出る症状」だそうだから、カメラバッグに仕舞ったまま寝かせてあります。(多分いいと思いますが・・)

 修理は早かったですね。電池ボックスのバネが壊れていて、部品代が数百円かかるとの見積がありました。縦位置グリップを使うのであまり気にしていませんでしたが、確かに電池がしっかり固定されないことがありました。部品代だけで済んでラッキーです。

 修理完了品と一緒に、ソニー製α のカタログが入っていました。買い換えるときはソニーをよろしく・・ということですね。α 900 とアクセサリーのカタログです。新製品のα 380 / 330 のもありました。えらい落差ですね。
 α7 D ならα 700 だろうに、近いうちに新製品の予定でもあるのでしょうか? リコール修理だけに、再度のクレームには気を遣っているだろうから、いろいろ詮索してしまいます。ちなみに Sony eCatalog のサイトでは α 700 は「生産完了」となっていました。(やっぱり・・)

 タムロン・アダプトールⅡシリーズのレンズは、稀少品のαマウントが手元にあるので、α7 D でテスト可能です。APSCサイズのCCDとの相性は確認できそうです。
 望遠系のレンズは、まず大丈夫だと思います。気になるのは 28mm F2.5[02B] です。135換算だと 42mm 相当にしかならないし、後玉が突き出ているので、実際に はめてみたことはありませんでした。ミノルタ系はミラーが長いから、やめといたほうがいいかも? (冗談です)

 SP28-80mm F3.5/4.2[27A] は、初めは SP(スーパーパフォーマンス)シリーズとして設計されたレンズではなかったようです。仕上がってみたら写りが良かったので、急きょ頭に SP をつけたんだとか・・・
 いいかげんなもんですね。でも、写りが良いのは間違いありません。
 αマウントの SP AF28-75mm F2.8[A09M] があるから、わざわざマニュアルフォーカスの 27A をα7 D につけて使ったことはありませんでした。
 α以外のデジイチを買ったときのためにテストするなら意味はあります。

2009/07/24(金)レンズと撮像板の相性

 フィルムカメラで写りの良さを実証済のレンズでも、デジタル一眼レフに装着してきちんと写るかは、実際にやってみないとわかりません。とくに135フルサイズのデジイチでは、問題が起きそうです。

 ワイドレンズは、被写界深度とは逆に、撮像面側の焦点深度が浅いので、ピントが合わない可能性があります。どこにもピントがこない!という現象を何度か目にしました。
 フィルムでは目立たなかった周辺光量の低下も心配です。乳剤層は斜めからの光でも感光しますが、撮像板は正面からくる光しか捉えません。

 ワイド系のレンズは、実写テストをしたほうがよさそうです。カメラによって多少の違いがあるから、購入予定の機種を使うのが間違いのない方法です。
 メーカーの地方営業所が減ったのは不便ですね。気軽にデモ機を借りることができなくなりました。販売店にレンズを持ち込んでテストするというのも はばかられるし・・・

 ワイド系のズームレンズは、最近発売のデジタル対応を謳っているものを購入するのが賢明です。APSCサイズだと、24-50mm のレンズが、37-76mm 相当でしか使えないし、135フルだと、周辺まできちんと写るかどうかは疑問です。

 望遠系は、焦点深度にゆとりがあるから、ピントがどこにも合わない・・という心配はなさそうです。とくに中判用のレンズは、中心画像で撮影することになるので、デジタルには向いています。
 フランジバックが長いのも有利です。アダプターをつけても無限遠にピントが合います。PENTAX からは、6x7/645 のレンズをKマウントの一眼レフにに取り付けるアダプターが出ています。

 PENTAXの1号機 ist-D の発表会で飾られていた写真のなかには、6x7/645 のレンズで撮影されたものも混じっていました。ペンタックスユーザーの「特典」だから、インチキ呼ばわりするつもりはありませんが、使用レンズの表示はなかったような・・・

2009/07/23(木)ツァイス代わりのタムロン

 一旦手に入れたものの、手放してしまったレンズがあります。タムロン SP70-210mm F3.5/4 [52A] です。バリオゾナー 70-210mm F3.5 と比べて、コンスタントFナンバー F3.5 を F3.5/4 に緩めただけで、3倍ズームとマクロ比率1:2をそのまま踏襲していました。

 当時のメーカー希望価格は、バリオゾナーが25万円、タムロンが7万7千円でした。待てど暮らせど入荷しないバリオゾナーを諦めて、タムロン 52A で凌いだ人も多かったと思います。
 あのころはズームレンズがあまり好きではなかったし(いまでも?)、譲って欲しいという人がいたので手放しました。いま思えば残しておいてもよいレンズでした。

 SP180mm F2.5 [63B] はあまり出番のないレンズですが、気に入っています。本当はゾナーの 180mm F2.8 が欲しかったのですが、63B が製造中止になると聞いて買ってしまいました。
 ゾナー 180mm F2.8 といえば、コンタックスファンなら「オリンピアゾナー」を想起すると思います。ベルリンオリンピックで活躍した大口径望遠レンズです。ヤシコン用は、当時のレンズ設計のままではなく、新しくなっているようですが・・・

 タムロンの 180mm も今風のレンズ設計で、特殊低分散ガラスを前玉に2枚使った贅沢な作りです。価格も13万3000円と、レンズメーカーとしては、いいお値段でした。日本(富岡光学)で作られたゾナー(MMJ)が15万4000円だったから、向こうを張って勝負したレンズです。

 東ドイツのカールツァイス・イエナからもゾナー 180mm F2.8 が出ています。オリンピアゾナーからの流れで、何種類かあるようですが、ペンタコン6用のものは、マウント変換して他社の中判カメラで使っている人もいるそうです。
 レンズ名に赤いT*(ティースター)のマークがついていれば CONTAX用、T*マークがなくて MC などになっていればイエナ製です。

 ニッコールにも 180mm F2.8 があります。レンズ設計者にとって、180mm の大口径レンズには、特別な想いやこだわりがあるのかもしれません。
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