2008/05/03(土)ヨドバシカメラの話

 ヨドバシカメラの話が出たところで、少し脱線。
 ヨドバシといえば、世界的にも有名なカメラ店です。いまでは「家電量販店」として扱われていますが、最初は新宿西口の小さなカメラ店でした。

 卸8掛のカメラを2割引で売ったのがヨドバシ成功の秘訣といわれています。誰もやらないことをしたから、頭ひとつ上に出られたわけです。
 その後、カメラ店では、2割引でカメラを売る風潮が広がりました。どちらかというと、DPを集めるための戦術として定着したようですが・・・

 ヨドバシは、藤沢社長が一代で築き上げた日本で最大級の小売店です。直接面識はありませんが、いろんな機会に藤沢社長の話題が出てきます。「商売は金で始まって金で終わる」なんて格言は有名です。立志伝中のひとですね。

 天気のいいある日、ヨドバシに派遣されていたメーカーの販売員が、エレベーターのなかで「こんな陽気のいい日に仕事なんて・・」という会話をしていました。たまたま社長が乗り合わせていて、翌日からこの販売員は出入り禁止になってしまったそうです。一罰百戒、厳しいひとですね。

 ヨドバシの店頭には、メーカーから派遣された販売員がたくさんいます。本当の店員のほうが少ないという話を聞きました。
 誰でも店頭に立てるわけではないそうです。派遣といえども研修を受けたひとしか販売員になれません。「陽気のいい日は仕事より遊び」なんてひとは、すぐに出入り禁止になってしまいます。
 長年派遣されいるメーカーの販促員のなかには、ミスター・ヨドバシなんてあだ名のひともいたとか・・・

 一時話題になった「新宿カメラ戦争」は、ヨドバシカメラと「カメラのさくらや」との熾烈な競争です。さくらやは後退し、池袋からスタートしたビックカメラが台頭してきました。
 頭文字をとってYSBが「御三家」といわれましたが、YBSからYBへと変わっていきました。いまではこの2社が「カメラ系家電量販店」といわれています。

 売上に占めるカメラの割合は、1割もないはずですが、屋号から「カメラ」という文字が消えないのは、他の家電量販店との違いを意識しているからでしょうか。
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