2011/01/17(月)ブライダル事業からの撤退

 昨年、香里奈やベッキーのタレントブランドでウェディングドレスを出していた大手ドレスメーカーが、突然ブライダル事業からの撤退を発表しました。
 マスコミによれば「業界2位(?)のドレスメーカー」となっていたから、その筋では名の知れた会社です。

 撤退の理由は、ブライダル産業の衰退で業績が悪化していたことです。価格競争と衣裳店の仕入意欲の低下で、ブライダル事業が重荷になっていたとか・・・
 業界では、年末年始はこの話で持ちきりだったみたいです。

 先日、業界関係者と会ったときにも、この話題が出ました。親会社は、かの有名な子供写真館の本部で、これからは子供ドレスに専念するそうです。上場企業だから、株主の圧力を無視するわけにいかなかったのでは?と言っていました。
 3月で事業から撤退し、そちらを担当していた社員は全員解雇だそうです。気の毒な話です。

 ドレスメーカーは、以前から廃業と新生を繰り返してきました。廃業した企業のメンバーが別の会社を興し、それまでの取引ルートを引継いで営業を続ける・・そういうケースが目立ちます。
 関係者と話をしていると、「あの人は○○の出身」というのをよく耳にします。同じ業界の中を渡り歩くのは、どこも同じですね。

 今回は、いまのところ事業を引継ぐ人は現われていないようです。タレントを使ってハデにやっていたから、引継ぐには、かなりの資金が必要です。
 事情通は、「カリナの一人勝ち」みたいなことを言っていましたが、早々に撤退したところをみると、この世界で勝者はいないのかも?
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