2008/10/12(日)嫁入りの菓子まき

 婚礼道具をトラックに満載して、お披露目をする家が少なくなったのに伴い、「菓子まき」の風習も廃れました。都会ではほとんど見かけません。

 それでも田舎のほうでは、たまに菓子まきをするところがあります。
 姉の旦那の実家界隈は、昔から菓子まきの風習がある土地柄で、嫁入りともなると近所総出で参加します。知人や親類に声をかけて、できるだけ多くのひとに集まってもらうのがめでたい、ということのようです。

 少し前の嫁入りのときにも「総動員」の知らせがあって、一族総出で参加したそうです。(どうせ来ないだろうと、私には連絡がありませんでした)
 みんな争うように撒かれた菓子を奪い合います。御当家のひとからダンボールごと菓子をもらって運んでいたら、近所の人達に見つかって奪いとられてしまったとか・・・
 「娘がモタモタしてるから・・」と地団駄を踏んでました。姉にしては珍しい失態です。おかげで、こちらにお裾分けはありませんでした。

 物がない時代と違って、嫁入りがなくてもいつでもお菓子は食べられます。食べ物を奪い合うことへの抵抗感が強い時代に、菓子まきはそぐわないかもしれません。
 それでも、小さいころからお世話になったご近所に、結婚することを知らせるめでたい行事です。近隣とのつながりを大切にする地域では、これからも細々と続くでしょうね。

 知らない間に○○ちゃんは結婚していなくなった・・と言われないように、都会でもパーッと派手に菓子まきでもやりますかね。「いまどき珍しい」という声が聞こえてきそうですが・・・
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