2008/11/14(金)家紋入り婚礼グッズ

 冠婚葬祭に使用する小物には、家紋入りのものがあります。一番ポピュラーなのは、ネクタイですね。

 家紋入りネクタイは、大抵2~3本のセットになっています。用途別に結婚式は白、葬式は黒、法事はグレーです。
 結婚式の集合写真で、白はノーネクタイに見えるのでよくない・・という話題をとりあげたことがあります。でも、家紋入りネクタイの慶事用は、版で押したように白ばかりです。
 白トビしても家紋が残るからいい・・という問題ではないと思います。家紋は自由に選べるのに、素材の色や柄が選べないのは残念です。

 家紋が自由に選べるというものの、既製品もあります。「丸に違い鷹羽」が多いですね。武家らしくて格好がいいからでしょうか?
 とくに自分の家紋がない場合は、既製品で済ますのも手ですが、あえて家紋入りにする意味はないように思います。

 ネクタイ以外にタイピンやカフスボタンにも家紋入りがあります。そこまでそろえるのは、よほど家柄にこだわるひとでしょうね。
 どうせなら、こだわりついでに「ふくさ」も家紋入りにしないと・・ 手土産を包む風呂敷も家紋入りにしたりして・・・

 そういえば、家紋入りの指輪というのもありますね。石のはまっていない彫金の指輪です。いつの時代でも金は富の象徴だから、資産のひとつとして代々継承していくには、いいかもしれません。
 家紋が入っていれば、売り払われる可能性は低そうだし・・・

 映画「男はつらいよ」の寅さんは、「寅」の字を彫りこんだ指輪をしていました。ハンコの代わりです。映画の小道具のなかでは一番小さい部類のものですが、大事なアイテムです。
 寅さんにとっては、家紋の代わりなんでしょうね。いわゆる「私紋」です。
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