2011/11/07(月)RAWデータとホワイトバランス

 ホワイトバランスを手動で設定するのは、かなり面倒な作業です。ケルビン数を 5000K にセットする程度のことなら簡単ですが、いろんな人工照明が入り混じった場所でホワイトバランスをとるのは、かなり厄介です。

 結婚式の写真のような失敗が許されない撮影は、なるべく RAW データで保存するようお奨めします。カメラでホワイトバランスを設定するのも、後から現像ソフトで調整するのも、似たような作業ですが、決定的に違うことがあります。カメラ側で設定して撮った JPEG データがダメだったら、それで終わりだということです。

 画像ソフトである程度の修整はできるから、「それで終わり」というのは極論ですが、何百枚もの画像を後からネチネチ修整するくらいなら、現像時にまとめて一発で補正したほうが楽だし安全です。失敗してもやり直しが利きます。
 RAW データを現像するのは面倒な気もしますが、それができないようなら、カメラ側でホワイトバランスをきっちり設定するのは無理でしょう。RAW データさえ握っていれば、自分で現像できなくても業者に委託することも可能です。誰か詳しい友人に頼むとか・・・

 RAW モードでの撮影は、1コマあたりのデータサイズが大きく、メディアの容量を食うのが難点です。L判程度の写真でいいからと、画素数を落として撮影することはできません。保存容量を抑えたいなら、シーンによって RAW と JPEG を使い分けることになります。

 結婚式の撮影を請け負う業者は、JPEG モードで撮っているのが普通です。後処理に時間をかけたくないからです。画像データの総容量を抑えたいし、その場所で撮り慣れているという事情もあります。
 そんなプロの写真よりもいい仕上げにしたいのなら、やはり RAW で撮って後処理でしょうね。きっと、頼んでよかったと感謝されますよ。
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