2009/07/12(日)デジタル一眼レフと動画

 銀塩の究極8x10に変化はないけど、デジタル一眼レフは新製品が目白押しです。画素数も上がってきたことだし、そろそろ買い増しを考えないと・・・

 各社の新製品をチェックしていると、どうもこちらが期待しているのとは別の方向に向いているような気がします。今年になって発売されたカメラは、動画対応に力点が置かれているようです。
 フォーカルプレーンシャッターとミラーを備えた一眼レフカメラで、動画を撮るつもりはありません。バルブで露光しているようなものです。
 露光(撮影)中にフォーカシングするには、従来の交換レンズでは不都合があります。ムービー専用のカメラに劣る機能で勝負するのは、一眼レフのスペック向上とは言えないのでは?

 動画が不要なら使わなければいい・・という声が出そうです。でも、その分価格が割高になります。まず使うことはないから、無駄な出費です。
 普及機に付加価値をつける程度の発想なら勝手にどうぞ・・と言えますが、写真を撮る目的で作られたカメラなら、ほかにもっと力を入れるところがあるだろうに・・と言いたい気分です。

 撮像板から直接情報を読むのなら、ついでに顔検知機能も・・なんて発想もいただけません。コンパクトカメラに任せておけばいいことです。
 50人の顔を瞬時に検知して、撮影者が決めた設定とカメラが選んだ設定を同時に2コマ記録する・・というのなら、集合写真のときに使えそうですが・・・

 おそらくハイエンド機に動画機能を搭載することはないと思います。動画対応が気に入らなければ、そちらをどうぞ・・というのがメーカーの言い分かもしれません。
 フィルムカメラでもハイエンド機には、内蔵ストロボはありませんでした。フラッグシップには、素人受けを拒否する気高さがあります。同時に、お値段も・・・

 一般受けしなければ、量産してコストダウンはできません。各社の動向を見ていると、どうやら新製品のデジタル一眼を「動画機能を無視して使う」のが、経済的な選択のようです。
OK キャンセル 確認 その他