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2008年04月01日の記事

2008/04/01(火)ストロボの寿命

 ストロボは消耗品です。使っていればそのうち寿命がきます。パーツのなかでおおよその寿命が掴めるのは放電(閃光)管です。数万発程度といわれています。
 数万発といっても、2-3万発から7-8万発まで幅があります。どちらも「数万発」ですからね。

 アマチュア向けのストロボは、2万発程度と考えたほうが無難です。すべてがストロボ撮影とは限らないので、実際にはカメラの寿命のほうが短いかもしれません。通常の使用方法なら、放電管は半永久的なパーツといえます。

 放電管は、ガラスキューブにクセノンガスを封入しています。密閉されていますが、ガラス管には分子レベルの穴があるので、時間が経つと「ガス抜け」という現象が起こります。
 使わなくてもいずれは寿命がきます。それでも、よほど運が悪くなければ、先に放電管がダメになることは、めったにありません。

 放電管よりも先にダメになる可能性が高いのは、コンデンサーです。数ボルトの電圧を数百ボルトに昇圧する電気部品です。このコンデンサーは、使わなくても劣化します。電気を貯めていないと、次第に硬化して規定の光量が出なくなります。
 長い間使わなかったストロボに新品の電池を入れると、コンデンサーがパンクして故障することがあります。長期間放置したストロボには、使い古した電圧の低い電池を入れて、何発か焚いてから新しい電池を入れるようにします。

 昔のストロボはAC電源が使えたので、使い古しの電池がないときは、まずAC電源で数発焚いてコンデンサーをなじませました。ACコード直結タイプの話です。
 日本国内はAC100Vですが、海外では110Vの国が主流です。輸出モデルと国内向けを別に作るとコスト高になるので、実際には110V仕様になっています。100Vではフル充電しないことになります。
 DCとACでガイドナンバー(GN)の表示が違っていたら、AC直結タイプです。(充電完了のパイロットランプは、コンデンサーに80%電気が溜まると点くようになっているので、AC直結でも点きます。)

 ACアダプター式は、AC100VをDCに変換しているので、電池と同じです。死にかけのコンデンサーを生き返らすのには、刺激が強すぎます。
 いままでの経験から、故障の一番の要因は、電池の液漏れです。使わないときには、電池を抜いておく癖をつけましょう。
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