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2008年04月25日の記事

2008/04/25(金)電球の色補正

 電球(白熱灯・タングステン光)の色補正は、蛍光灯よりは単純です。太陽光と色温度が違うだけで、目に見えない輝線スペクトルなんて曲者はありません。

 太陽光は一般的に5500Kとされています。中緯度帯の正午ごろの太陽を想定しています。冬場はもう少し低いけどね。
 フィルムによっては5600Kを基準にしている場合もあります。パソコンのwindowsは6000Kでしたっけ。太陽は、季節と時間によって色温度が変わるし、同じ時刻でも緯度帯によって違います。基準がマチマチでは都合が悪いので、写真の世界では5500Kを基準にしています。

 写真電球の色温度は3200Kを基準にしています。タングステンタイプのフィルムのなかには、3400Kを基準にしているものもあります。新品の写真電球は、確かに3400Kくらいです。でも、使っているうちにすぐに3200Kまで下がります。
 プロの連中の間では、いつも新品の写真電球を使う・・という贅沢なひとは少ないので、タングステン光は3200Kというのが常識のようです。

 ブツ撮りなら、「電球は3200K」でいいのですが、一般家庭や結婚式場などではもう少し低めになります。市販の100Wの白熱電球の色温度は、約3000Kです。60Wならもっと低くなります。
 結婚式場にカラーメーターを持ち込んで、細かく測ったことはないので、正確な数値はわかりませんが、多分2800Kくらいだと思います。

 AWBを外したときの設定は、デジタルカメラによって「電灯光」「白熱灯」「タングステン光」など表示はマチマチですが、色温度がいくつなのかを把握しておいたほうがよいと思います。説明書に書いてないカメラもあるけどね。

 電球照明下でスナップ撮影する場合は、きちんと色温度補正をする必要はありません。あまり完全に補正してしまうと、屋外で撮影したような違和感のある写真になってしまいます。室内ということがわかる程度に、やや黄色っぽいほうが自然です。
 カメラの設定を3000K-3200Kくらいにしておいて、少し暖色系の発色にするのが、結果的によいみたいですね。
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