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2008年04月07日の記事

2008/04/07(月)メーターの使い方

 露出計(メーター)の使い方をアマチュアに説明するのは、難しい問題です。1回の測光で露出が決まる・・というのが、普通の概念だからです。
 カチッとスイッチを押して一発で適正露出が決まることは、めったにないんですが、それをいうと「なんで?」「どうして?」というのが一般的な反応です。

 あまり小難しい話をするよりも、写した再生画像からオーバー/アンダーを判断したほうが、手っ取り早いようです。プロでもそういうひとは結構います。

 たまに顔を出す写真スタジオは、証明写真でも必ずフラッシュメーターを使います。お客さんを椅子に座らせて、カチッ!カチッ!と2回ストロボを光らせて、メーターで露出を測ります。
 310WSのモノブロックストロボにパラソルをつけて、フロント2灯で撮影しているので、露出は毎回同じです。わざわざメーターで測る必要はありません。
 それでも必ずメーターを使うのは一種のポーズです。アシスタントの女性が髪を直したり、ネクタイの歪みを整えたりして、丁寧な接客を心がけています。撮影料金は、2,500円+消費税です。

 メーターの数値を確認することはありません。露出はいつも一定だからです。メーターが演出道具になっているわけです。
 すぐ近くに700円のボックス型の証明写真がありますが、どちらも流行っています。丁寧な接客と、プロらしい演出で、価格が3倍以上違っても専門店を選ぶお客さんがいるわけです。

 メーターの「本当の使い方」を知っているのは、この写真スタジオなのかもしれませんね。
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