2010/12/08(水)廃れた菓子撒きの風習

 仲人と同様、すでに過去の風習となったものに菓子撒きがあります。トレンド調査にそのデータが出ています。
 「菓子まきのみ行なった」(0.1%)と「菓子まき・菓子配りとも行なった」(0.2%)を足しても僅か 0.3% です。ほかに「菓子配りのみ行なった」が 7.1% ありました。(いずれも全国平均)

 東海地方は菓子撒きの風習が残るエリアです。廃れたとはいえ 1.2% は全国トップでした。菓子配りは 22.7% で全国2位です(1位は北陸3県の 34.2%)。
 婚礼に菓子を配る風習は、地域によってずいぶんバラツキがあります。「いずれも行なわなかった」という回答の全国平均は 91.6% でしたが、東海3県は 76.3%、北陸3県は 64.3% です。

 結婚式に菓子が付き物という考え方は、愛知県尾張地方から岐阜県にかけて、まだ色濃く残っています。織田信長・豊臣秀吉の領地ですね。岐阜県の「菓子配りを行なった」36.4% は、突出しています。
 徳川家康の三河地方では、菓子の話はあまり聞きません。仮に菓子を配ることはあっても、ばら撒くことはないみたいです。

 知り合いのカメラ屋さんの御曹司が、先月結婚式を挙げました。自宅で菓子撒きをやったそうです。名古屋市寄りの西三河だから、菓子を撒くという習慣はないはずですが、あとで話を聞いたら「もうバカ受けだった」とか・・・
 お年寄りの中には、「何十年かぶりに見た」と感激していた人もいたそうです。うんと昔には、まだあちこちでやっていたんですね。

 イベントは多いほうが写真の題材になります。ご近所の受けがいいようなら、リバイバルで復活させるのも悪くないと思います。
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