2010/12/11(土)結婚式のスライドショー
原稿の作り方は、いたってシンプルです。アルバムから抜き出した写真をリバーサルフィルムで複写していました。リバーサルでの複写は、素人にはハードルが高いので、写真店に依頼するのが普通でした。
写真店の複写料金はそれほど高くはないものの、コマ数があるから店としてはちょっとした売上になります。結婚式用の原板制作は、おいしい仕事のひとつでした。
デジタル時代になって、スライド映写からプロジェクターに変わりました。フラットベッドスキャナーがあれば、だれでも簡単に画像が取り込めます。
会社の会議でプレゼンした経験のある人なら、自分で編集するのは難しくはないでしょう。
動画も一緒に流せるのがプロジェクターの特徴です。スターのプロモーションビデオみたいに、格好いい映像をウリにしているところもあります。
トレンド調査によれば、結婚式の映像演出に 10 万円以上の料金を払った人が3割ほどいました。金額は写真店の複写の比じゃないですね。
写真や映像のデジタル化で、一儲けした業者はたくさんいます。その多くは、それまでの銀塩全盛時代に冷や飯を食っていた勢力です。
リバーサルフィルムでの複写がなくなってしまった写真店は、ただボヤくのみです。目先を変えれば、新しい仕事にありつけたはずなのに・・・